仙台で一番地価が高い&安いところはどこ? 1万円でどれくらい買える?

2019.05.15



仙台市内でもっとも地価が高い地点は?

国土交通省が年に一度発表している「公示地価」。

公示地価とは、土地の評価や取引の基準となることを目的に、国土交通省が公示する地価のこと。平成30年の調査では、およそ2万6000地点を対象に調査された。

その調査によると、全国でもっとも地価が高額な地点は、東京都・中央区銀座4丁目にある『山野楽器銀座本店』。その額なんと、1平方メートルあたり5720万円。やばい、仙台なら新築で立派な一軒家が建っちゃうやつだ……(!)。

山野楽器本店の画像

1平方メートルあたり5720万円の山野楽器本店 【筆者撮影】

では、仙台市内でもっとも地価が高い地点はどこなのだろう?

国土交通省が発表する「公示地価」に対し、仙台市が発表する「基準地価」というものがある。これらに準じてリサーチすると、仙台市内の最高値は1平方メートルあたり328万円。

気になるその場所は、『さくらの』の道路を挟んで西側にある仙台東宝ビル。「リッチモンドホテルプレミア」や「野村證券 仙台支店」が軒を連ねるビルである。

仙台東宝ビルの画像

隣には「Gショックストア仙台」や「牛タン喜助」がテナントを構えるエバーアイがある

銀座の5720万円と比較するとリーズナブル感は否めないが、328万円でもかなりの額である。試しに1万円で買える分量を計算してみたところ、およそ5.5cm四方。それがどれくらいかというと……。

5.5センチ四方の画像

これくらい(!)

分かりづらいので、試しに地面に置いてみると……。

地面に置いた画像

これくらい。タイル一枚分はもちろん、葉っぱ1枚分にもならない

ちなみに、萩の月と比較するとこんな感じ……。

萩の月との比較画像

萩の月とほぼほぼ同じくらい

住宅地の最高値と最安値をリサーチ

これは商業地における最高値。「公示地価」と「基準地価」では、商業地のほかに住宅地の地価が確認できる。

これを参考に住宅地に限定してリサーチしたところ、仙台市内における住宅地の地価の最高値は、青葉区錦町1丁目にある住宅用マンションで、1平方メートルあたり31万円。仮に一軒家を建てるにあたり200平方メートルの土地を購入すると、土地代だけで6000万円以上の金額になる。やっば。

宮城生協錦町店の画像

「宮城生協錦町店」があるあたり

一方、住宅地の最安値は1平方メートルあたり7400円。詳しい場所は住んでいる人の名誉などのために差し控えるが、仙台駅からも遠く離れた青葉区の某エリア。

住宅地も同じく1万円で買える分量を計算してみたところ、最高値の錦町はおよそ18cm四方で、最安値である青葉区の某エリアは116cm四方。よく分からないので比較してみると……。

全ての比較画像

大きい順に青葉区某エリア(116cm四方)→錦町1丁目の某エリア(18cm四方)→仙台東宝ビル(5.cm四方)

当然だが、同じ仙台市内とはいえ、エリアによってその差はかなりのもの。

とはいえ、これらの値段はあくまでも参考値。国土交通省が発表している公示地価は毎年更新されるだけでなく、調査地点はその年によって異なる。また、土地は売り手と買い手の合意によって値段が決まるので目安にしかすぎない。

仙台市のホームページでは、国土交通省が発表する「公示地価」と仙台市が発表する「基準地価」を確認できる。自分の住んでいるエリアがひと目でわかるので、ぜひ確認してみてはいかがだろうか。



この記事を書いた人

つきの萩子

つきの萩子

東京の雑誌編集部で3年働いたのち、仙台と萩の月とほやが好きすぎてUターン。まだまだ知られていない仙台のディープなネタを発掘します。

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