背徳感が半端じゃない!大人の自販機がある茂庭の『こっそり堂』に行ってみた!
少年時代の僕たちにとって、エロ本は“お宝”のような存在だった。
なぜか近所の川原や公園にはエロ本がよく捨てられていた。お年頃ゆえ、周りの目が気になってガッつけず、見たい気持ちを押し殺しながらその場を後にする。
しかし、一度盛り上がった欲が収まることはなく、友だちと別れたあとにひとりで見にいったものだ。そう、こっそりと——。
こっそり堂とは?
そんな少年時代のウブな気持ちを思い出させてくれる場所が、太白区は茂庭にある。こっそり堂だ。
こっそり堂とは、エロDVDやアダルトグッズが自動販売機に大量にラインナップしている無人の店舗のこと。
しかし、朝日新聞デジタルによると、愛知県青少年保護育成条例違反(有害図書などの収納)の疑いで、2015(平成27)年にこっそり堂の実質的経営者ら8人が愛知県警に書類送検されたとのこと。さらに、「各地の自販機は現在、全て撤去された」とも報じられている。
つまり、仙台・茂庭にあったはずの「こっそり堂」ももしかしたら撤去されているかもしれない。だてらぼ取材班はその真偽を確かめるため、現地に向かった。
こっそり堂にこっそり行こう
こっそり堂があるのは、仙台村田線(県道31号)の「茂庭台北入口交差点」から400メートルほど南にいったあたり。ひたすら南下していると……
おそらくあれに違いない。そう確信して近づいてみると……
このあたりは山に囲まれていて、周辺にはコンビニすらない。そんななか、ポツンとプレハブが立っていて、煌々と光を放っているのだから怪しさは満点である。
入り口が見当たらないので、奥に回り込んでみると……
目立ちまくりの外観以外は、すべてが“こっそり”していることが分かった。
こっそり堂にレッツ潜入!
この日は少し雨が降っていただけでなく、仙台市内でクマの目撃情報が相次いでいた時期ということもあり、かなりの入りづらさを感じながら潜入スタート。
プレハブ内にクマがいないことを確認し、恐る恐る足を踏み入れる。
朝日新聞デジタルでは、「(各地の自販機(こっそり堂/編集部注)は現在、全て撤去された」と報じられていたが、茂庭にあるこっそり堂は健在のようだ。運営者が異なるのだろうか。
プレハブ内には、自動販売機が向かい合うようにレイアウトされている。
プレハブ内には、こっそりと「年齢判別装置」が置いてある。注意書きをよーく見てみると、「年齢の判別がつきにくい方のみ、証明書を確認させていただいております。ボックス内のライトが点灯したら、免許書を下の入口に入れて下さい」とのこと。
察するに、カメラで訪問者を監視していて(もしくはAI?)、18歳未満と判断した場合は商品が買えないよういなっているようだ。が、プレハブ内をざっと見わたしたところ、カメラは確認できなかった。なんだそりゃ。
こっそり堂でこっそり買おう
店内の様子が分かったところで、お次は自動販売機のラインナップを確認することに……。
ひと通り確認したところ、とりわけ珍しいアダルトグッズが販売されているわけではないことが分かった。後日、ドン・キホーテのアダルトコーナーを確認してみたが、商品ラインナップはほぼほぼ同じ感じだ。
とはいえ、せっかく「こっそり堂」に来たんだから、手ブラで帰るわけにはいかない。実際に買えるのか確認するためにも、欲しくもないアダルトグッズを買ってみることに。
普通に買えた。38年間生きてきてはじめてのアダルトッグッズはこっそり堂にて。これで良かったかどうかははなはだ疑問だが、せっかく買ったローションをよーく見てみることに。
こっそり堂にこっそり行ってきたよ
こっそり堂が、日常では味わえない異質な空間であることは間違いない。
しかし、冒頭で言及したような“ウブ”な気持ちを思い出させてくれる場所であるかは断言できない。なぜなら、他のエリアのこっそり堂はすでに撤去されていて、実質的な経営者たちは書類送検されているから。
いまや、エロ本もコンビニでは買えない時代になった。そんななか、道端で誰もがアダルトグッズを買えるようなこっそり堂は、近い将来、撤去されることは間違いないだろう。もし18歳以上の悪趣味な大人がいたら、こっそりと足を運んでみるべし(18歳未満は絶対に行っちゃダメだからね!)。
\この記事も読まれてます/
この記事を書いた人
幸谷亮
仙台が大好きすぎて「だてらぼ」を立ち上げたひと。雑誌編集部→雑誌編集部→2016年に独立。雑誌編集部時代に身につけた取材力を武器に、みなさんの気になるネタを全容解明します。