おまけやオモリも!?仙台・幸町にある文房具の自販機が即買い必至のお得感!
自動販売機といえば、ドリンクやタバコが一般的だ。
お菓子やパン、なかにはフライドポテトや焼きおにぎりなどの食べ物がラインナップしている自動販売機もあるだろう。いずれにせよ食べ物やドリンクがスタンダードである。
しかし、仙台市・幸町に文房具の自動販売機があるという情報をキャッチしただてらぼ取材班。どんな文房具がラインナップしているのか。そして、なぜ自動販売機で文房具を売っているのか——? これらの謎を確かめるため、まずは現地へ向かった。
どんな文房具があるの?
文房具の自動販売機があるのは、仙台市宮城野区幸町2-11-23。

ファミリーマート幸町二丁目店のすぐ裏にあるはずだが……

あった!
遠くから見ると、一見なんの変哲もない自動販売機。しかし、近づいてみると……

確かに文房具が売っている
上の段にはペン類がラインナップ。左の4つは売り切れだが、アニメ『僕のヒーローアカデミア』のドクターグリップ限定モデル。中央の2本は500円のシャープペンで、右の4本は900円のボールペン。

上の段はこんな感じ
下の段には、トミカ(500円)とクーピーセット(400円)がラインナップされていたが、残念ながらすべて売り切れ。

下の段はこんな感じ。文房具以外もあることにびっくり
現状、買えるのは上の段にある500円のシャープペンと900円のボールペンのみ。せっかくなのでより高額なほうを買うことに。

人気のジェットストリームシリーズ。定価は1100円(税込)なので、200円おトク
1000円札を入れてボタンを押すと、「ゴトンッ」というボールペンらしからぬ音とともに取り出し口に落ちてきた。

んっ? なにやら容器に入っている
取り出してみると、容器のなかにはボールペン以外にもいろいろ入っている。容器がきんきんに冷えているのは後ほど解決するとして……(笑)。

結露で容器が曇ってきた
容器の中身を確認すると、ボールペンのほかに2Bの鉛筆3本と油性マジックが1本入っていた。

ボールペンだけだと思っていたのでラッキー
なぜか釣りで使うオモリ(?)もふたつ入っていた。文房具とは関係ないようにも思えるが……。

もちろん、オモリもきんきんに冷えている
なぜ自動販売機に文房具が?
自動販売機で文房具を販売しているだけでも謎なのに、なぜか文房具がセットになっているしオモリも入っているし……。気になることが盛りだくさんなので、自動販売機に記してある番号に電話をかけてみた。

「お気軽にご連絡ください」って書いてあるから電話してもいいよね?
すると、自動販売機の設置主が判明。この自動販売機の裏にある「松本事務機 株式会社」であることが分かった。善は急げと取材を申し込むと、快く対応してくれることに。感謝。

松本事務機に突撃!
取材に対応してくれたのは、松本事務機の取締役で営業部長の氣田俊之(けた・としゆき)さんと、営業部・経営企画室室長の松本純弥(まつもと・じゅんや)さん。

氣田さん(左)と松本さん(右)。よろしくお願いします!
気になることはたくさんあるが、まずは松本事務機がどういう会社なのか聞いてみた。


仙台の事務機器やOA機器、事務所移転なら「松本事務機」へ
——どうして文房具の自動販売機を設置しているんですか。


広告塔としての役割も担っているのでカラフルなデザインを採用

——子どもはよろこびそうですね。

——ちなみに、看板効果はありましたか?

なぜ容器に? なぜオモリも?
設置している理由や購買層は分かった。しかし、なぜその他のオマケやオモリが入っているのだろう。

——ワケがあったんですね。


確かに「10」って書いてある
——それでボトルにいろいろ入れているわけですね。

——容器はもちろんですが、ボールペン以外にもいろいろ入っててうれしかったです。


油性ペンは「極細」と「細字」のツインタイプで実用性もばっちり


「このボトルをきれいに返してくれたら、文房具と交換するっちゃ」

ボールペンや蛍光ペン、ピンバッジなどと交換してもらえる

筆者はふせんと交換してもらった
——じゃあ、玄関から入って声をかければいいんですね。


もうひとつ文房具がほしい人は臆せず声をかけるべし!
——そういえば、ボトルを取り出したとき全体的にひんや〜りしました。


見た目にも冷たそうなのが伝わってくる
——だからきんきんに冷えてたんですね(笑)。2年ほど前に設置したということですが、商品は定期的に変わるんですか。

——いままで人気だった商品などはありますか。

——逆に、失敗した商品などはありますか。

——ドリンクって、普通にあのドリンクですか。

——今後、何か入れてみたい商品などはありますか。

自動販売機とはいえ、ただの自動販売機ではない。容器に入っていたりオマケがついていたり、心をくすぐる粋な仕掛けが詰まった文房具の自動販売機。近くを通ったときは、ぜひチェックしてみて。
自販機じたいも販売しているので、気になる・置いてみたいとという事業者などは松本事務機にご連絡を。
\この記事も読まれてます/
この記事を書いた人

幸谷亮
仙台が大好きすぎて「だてらぼ」を立ち上げたひと。雑誌編集部→雑誌編集部→2016年に独立。雑誌編集部時代に身につけた取材力を武器に、みなさんの気になるネタを全容解明します。