ピーク時は3ヶ月待ち!『霜ばしら』ってどんなお菓子?九重本舗玉澤に聞いてきた
「萩の月」に「喜久福」に「支倉焼」に——。
どれも宮城県が誇る人気の銘菓だが、秋になるとSNSを中心に「舌に乗せた瞬間に溶けた」「繊細すぎる」などと話題になる銘菓がある。毎年10月から4月まで期間限定で販売される、九重本舗玉澤の「霜ばしら」だ。
寒さが増す冬の時期を迎えると予約が殺到するほどの人気で、最長で3ヶ月待ちになることもある。
なぜ、人はここまで「霜ばしら」にとりこになるのか。商品の特徴やこだわり、人気のきっかけなどを「九重本舗玉澤」に聞いた。
「九重本舗玉澤」にレッツゴー
取材をした日は、霜ばしらの販売がすでにスタートしている10月某日。「九重本舗玉澤」の本社を訪れる前に、仙台駅で霜ばしらが売っているか確認してみると……
ゲットしました☺️もっと寒くなってくると手に入りづらいので、ゲットするなら10月中がチャンスです🕺 pic.twitter.com/wjj4WdzqDu
— だてらぼ編集部【公式】 (@datelabo2018) October 21, 2020
買えた。「霜ばしら」を片手に、太白区郡山にある九重本舗玉澤の扉を叩く。
出迎えてくれたのは、九重本舗玉澤の近江貴生(おおみ・たかお)代表取締役と管理部の近江剛史(おおみ・つよし)専務のおふたり。

近江貴生14代目(左)と近江剛史専務(右)
「霜ばしら」は最長3ヶ月待ち
——霜ばしら、毎年SNSで話題になりますね。


——買えないと思ったら、さっき仙台駅で買えたのでラッキーでした。



いま購入すると、自宅に届くのは2021年1月15日以降
——3ヶ月とはかなり人気ですね。いつまで販売しているんですか。


「霜ばしら」ってどんなお菓子?
——「霜ばしら」はいつから販売している商品なんですか。



「晒よし飴(2592円〜/税込、以下同)」 【画像提供:九重本舗玉澤】
——見た目は「霜ばしら」と似ていますね。



こちらは霜ばしら
——舌の上に乗せた瞬間に溶けてなくなる感じは「霜ばしら」だけってことですね。


——どうして作れないんですか。


──そういった理由があったんですね。1つひとつ手づくりしてるとお聞きしています。


──箸を使って(!?)。それはかなり手間がかかりますね。


──最近は異常気象も珍しくないですからね。


「霜ばしら」ってどうやって食べるのが正解なの?
——霜ばしらの正しい食べ方ってあるんですか。



白い粉をふたに移す



真ん中にあるひとつだけ上に飛び出している
——どうして1本だけ飛び出てるんですか。



隙間が生まれて取り出しやすくなった
——1本取れば、隙間ができてそのあとも取りやすくなる、と。


——捨てずに戻すんですね。



霜ばしらの品質を保つのに重要な役割を果たす
——そういう役割があったんですね。


——なるほど。開封したら、どれくらいで食べるって目安はありますか。


2020年にパッケージをリニューアル
──今年からパッケージが新しくなったそうですね。


——これまでも定期的に変わってたんですか。



霜ばしらをイメージさせるデザイン


——値段も2020年から変わりましたね。


——700円くらい高くなってるんですね。


「霜ばしら」はネットでも注文できる
——「霜ばしら」ってどこで売ってるんですか。


——オフィス機能だけだと思ったら、本社でも買えるんですね。


——仙台駅でも結構買えるんですね。



運が良ければ、アーケードにある「地産地消市場 仙臺いろは」でも買えるそう
——でも、買えたらラッキーですよね。


——タイミングですね。そういえば、オンライン販売もはじめましたね。


九重本舗 玉澤のECサイトを開設いたしました。
ひとつひとつ真心込めてお届けいたします。
ぜひお立ち寄りください。https://t.co/WvHcD6vnMv— 九重本舗 玉澤 (@TamazawaSendai) May 19, 2020
——利便性が上がって、全国から注文できちゃいますね。


——より早くゲットしたい場合は、各店舗や本社工場で買うのが良いってことですか。



賞味期限は長く、およそ半年ほど
霜ばしら以外にも銘菓が盛りだくさん

「九重本舗玉澤」が創業したのは1675年【画像提供:九重本舗玉澤】
——霜ばしら以外の代表銘菓を教えてください。



「九重(10本入1620円)」



九重は通年商品
——メインなんですね。ツブツブしてますが、どういうお菓子なんですか。



ほのかな香りもグッド
——色鮮やかで見た目も美しいですね。



視覚的にも楽しめる九重ハイボール 【画像提供:九重本舗玉澤】

「九重ハイボール」のPR活動も実施している 【画像提供:九重本舗玉澤】
——ほのかに香ってよりおいしくなりそうです。


——確かにインスタ映えしそうです。私は玉澤のゆべしが好きなんですよ〜。



「ゆべし(562円/箱詰5個入)」
——ゆべしって宮城県だけだと思ってました。


——そうなんですね。もう1個ぐらい代表銘菓を教えてください。



「しおがま(648円」 【画像提供:九重本舗玉澤】
——見た目はらくがんっぽいですね。



「あん入りしおがま(箱詰2本入1620円)」【画像提供:九重本舗玉澤】
——あん入りもおいしそうですね!


霜ばしらは唯一無二のお菓子
宮城県民はもちろん、全国にもファンが多い「霜ばしら」。
ゲットできるのは10月〜4月で、時期によっては3ヶ月待ちになることも珍しくない人気の銘菓だ。
オンラインショップでも販売しているので、この機会にゲットして唯一無二の食感を体験してみてはいかがだろうか。
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この記事を書いた人

幸谷亮
仙台が大好きすぎて「だてらぼ」を立ち上げたひと。雑誌編集部→雑誌編集部→2016年に独立。雑誌編集部時代に身につけた取材力を武器に、みなさんの気になるネタを全容解明します。