1室22万円!?仙台駅前にある高級ホテル『ホテルメトロポリタン仙台』を徹底レポ
突然だが、いわゆる“高級ホテル”に泊まったことはあるだろうか。
「あるわけないし、これから泊まる予定もない」——そんな読者の好奇心を(勝手に)満たすため、だてらぼ取材班は仙台駅の目の前にあるアクセス抜群の高級ホテル『ホテルメトロポリタン仙台』へと赴いた。
取材にかこつけて、超VIPなスイートルームも堪能してきたのでお楽しみに!
まずはホテルメトロポリタン仙台本館へ!

こちらがホテルメトロポリタン仙台本館
仙台のメトロポリタンには、2018年に30周年を迎えた「本館」と2017年にオープンした「イースト」の2館が存在する。まずは仙台市民としてなじみ深い本館から行ってみよう。
案内は、ホテルメトロポリタン仙台で広報を担当するスタッフにお願いした。よろしくお願いします!
ハイグレードな客室が集まる「エグゼクティブフロア」
まずは19・20階のエグゼクティブフロアへ向かうことに。このフロアは2018年にリニューアルされたばかりで、本館のなかでもスイートをはじめとしたグレードの高い客室で構成される。
1階のロビーからエレベーターで20階まで上がると……

ドーン!
さっそく行く手を阻む扉が現れた。


フロアに入るには、宿泊者専用のカードキーが必要
さすがエグゼクティブフロア。入る前から期待感が高まります!
――なにやらいい香りがするんですが、これは……?

なんと、フロア専用の香りがあるとは。さすが高級ホテル、目に見えないところまでおもてなしの精神が溢れている。
なんて言っている間に、ひとつ目のエグゼクティブツインの部屋に到着。

中はどうなっているのかな?
ついにエグゼクティブフロアの片りんがひとつ明らかに。ごくり。

これがエグゼクティブツインの客室だ
――シックで上質感がありますね!

ちなみに宿泊料金は1室あたり36,000円(税サ込)。予備ベッドを入れると、3名まで宿泊可能(+6,000円)だという。

ゆったり作業できそうなライティングデスク

岩手県の伝統工芸品として名高い南部鉄器

メトロオリジナルブランドのミネラルウォーター
――エグゼクティブフロアと他のフロアでは、何が違うんですか?


お酒や炭酸飲料などが並んでいる

――それはうれしいサービスですね! 左下のビンはなんでしょう?


「爽やかでキレのある味わいをお楽しみください」
――お酒好きにはたまらないですね!

――他にもエグゼクティブフロアならではの特徴はありますか?


ここにどんな特徴が?


エグゼクティブフロアのコンセプトは「星空」。ボトルもそれっぽいデザインだ

――本当ですね! 甘くてなんだかおいしそうです。

1室22万円! ホテルメトロポリタン仙台の「ロイヤルスイートルーム」へ
お次はお待ちかねのロイヤルスイートルームへと向かう。一生ご縁がないと思っていたので、取材とはいえ遊びにきたようなふわふわ感でいっぱいである。
――やっぱり有名人とか泊まるんですか……?(ドキドキ)

詳しくは企業秘密、ということだが、そんなことを言われたらいろいろと想像してしまうじゃないか。

ロイヤルスイートは2010号室。大きくて重厚感のある扉が迎えてくれる


えー! ひ、広い!!
これが、本館のロイヤルスイートだ! ホテルの一室とは思えないほどゴージャス……すごい。


リビングには大きなテーブルが。どんなシーンで使われるんですか?

ホテルで打ち合わせとか、ちょっとドラマ感があって素敵である。筆者には一生縁がなさそうだが……。

臨場感のある音を生み出す波動スピーカー「M’s System」。名前が妙にかっこいい

ゆったり広々なウォークインクローゼット
――あれ、そういえばベッドがありませんね?


シモンズ製のダブル(ロング)サイズベッドがふたつ
――こっちも広っ! めちゃめちゃよく眠れそうじゃないですか。

こちらのベッド、窓の外が見えるように配置されている。朝の光で目覚める……想像しただけでセレブ感が満載だ。

社長気分を味わえそうなデスクとイスのセット
さらに驚くべきことに、寝室専用のクローゼットが別にあるのだ。

どっしりとした仙台箪笥が鎮座
本館は「仙台(宮城)」をイメージした部屋が多いとのこと。たしかに、壁いっぱいに松島の「松」が。

リビングのウォークインクローゼット天井には、伊達政宗のトレードマーク、三日月がある

なんと……! 高級ホテルのロイヤルスイートルームには、庶民には理解できない謎がいっぱいなのだ。
――このお部屋に泊まろうと思ったらおいくらですか?

にじゅうにまん……OH……。
他にもあった! びっくりなお部屋
――他にも変わったお部屋があったりしませんか?


602号室はJapaneseスイート~桜~
今までの雰囲気とはがらっと変わって、突然の「和」っぽさ。さっそく入ってみると……

旅館にやってきたかのようなしつらえ!

3世代で泊まるお客さんも多いという

仕切りの奥にはふかふかのベッド。ほどよく和洋折衷なのが◎
――すごい! こんなお部屋もあるんですね。


窓からは見事な日本庭園を眺められる
6階は全3部屋で、すべてが和室となっている。どの部屋からもこういった庭園を見られる。一瞬、ここが仙台の都心部だということを忘れてしまいそうになる。
この「Japaneseスイート~桜~」の宿泊料金は、1室あたり150,000円。ひとりあたりではなく、1室単位の計算なので、最大6人で泊まればひとりあたり25,000円。庶民にも手を出せそうな値段感である。
――ちなみに、朝食はどんな感じですか?


セレニティではビュッフェスタイルの朝食がいただける 【画像提供:ホテルメトロポリタン仙台】

ほとんどが地産地消メニュー。生産者のポップも飾ってある 【画像提供:ホテルメトロポリタン仙台】
ホテルメトロポリタン仙台でウェディング!

今回、「自分で挙式するか、お呼ばれしたときくらいしか見る機会がありませんから」ということで特別に案内してもらえることに。


全部で50名ほどが収容可能
――神前式はどうしても天候に左右されるので、屋内で挙式ができるって大きなメリットですね。


厳(おごそ)かさと豪華さをあわせもった雰囲気
――ここもなんだかいい香りがしますね。

――本当だ! 本当に細かいところまで豪華ですね。

――お願いします! 楽しみです。


特徴的なL字型のバージンロード
――普通、バージンロードといえばまっすぐですよね?

――なるほど、過去には戻らないと。


約100名が収容可能

挙式当日は、オルガンやハープの奏者による生演奏が披露される

天井を見上げるとこんな感じ

実はこれが、メトロポリタンの三角屋根の正体

チャペルから出ると、ペデストリアンデッキを見下ろせる。いい眺め!

――それやられたら泣くやつーーー!!! でも、ホテルウェディングってお高いんでしょう……?

とのことだ。何より、ホテルメトロポリタンは仙台駅の目の前でアクセス抜群なので、遠方からのゲストにも喜ばれるという。
仙台駅東口にある「ホテルメトロポリタン仙台イースト」へ!

こっちがホテルメトロポリタン仙台イースト
続いて向かったのは、2017年にオープンしたホテルメトロポリタン仙台イースト。こちらも駅直結なので、仙台駅から1度も外に出ずに行けるのだ。

イーストのコンセプトは「東北6感(県)」

宿泊者専用のジム。宮城野通を走っているみたいな気分になれる


ラウンジも素敵。開放感ある~

本のラインナップも豊富

ドリンクも飲み放題! つい長居しちゃいそう

ロッキングチェアに揺られて優雅に読書など……

――個人的に泊まるんですか?

――社員自らプライベートで泊まるほど、良いホテルだということですね! さすがです。

ラウンジをたっぷり堪能したところで、そろそろイーストのお部屋へゴーゴゴー。


どきどき

プレミアツインは1室あたり46,000円也
――おお、すごくゴージャスな内装ですね!


青森県の津軽びいどろや……

福島県の大堀相馬焼(おおぼりそうまやき)が全室に置かれている


子どもが大はしゃぎ必至! の電車が見える部屋や

仙台駅東口を一望できる部屋がある
――目の前に道路がまっすぐ伸びていて気持ちがいいですね! あっ、奥に海も見えるー!

ホテルに宿泊する際に気になる景色も申し分なしである。


シャワーの棒になんか変な穴がついてる
――この穴はなんですか?


頭上からはまるで雨のようにやわらかく降り注ぐ、レインシャワー


浴室の様子。緑色のボトルはイースト専用のバスアメニティーだ

本館は日本酒だったが、こちらはホップが使われている
いざ、プレミアすぎるプレミアスイートへ
それではお待ちかね、ホテルメトロポリタン仙台イーストで最上級にあたるプレミアスイートルームに案内してもらいましょう。1室あたりいくらぐらいするか予想してみてね!

ついにプレミアスイートの部屋に入れる! わくわく

プレミア―!
本館のスイートに負けず劣らず、こちらも圧倒されるほどの広さ!
ちなみにこちらのお部屋の宿泊料金は、1室あたり200,000円。ひぇ……

社長ごっこも楽しめる

ひろびろソファーに……

座ってみたー!(ご満悦)
――なんだかえらくなった気分ですね!

——(なんかすいません)

ミニキッチンも備わっている

ここにも南部鉄器や津軽びいどろがある
――寝室はやっぱり別部屋ですね?


うーん、さすがスイート。広いし豪華!
こちらもシモンズ製のダブル(ロング)ベッドがふたつ。高級感があっておしゃれで大きい

窓が大きいので眺めもいい

ベッド脇にはタブレット型の操作パネルが置かれている

カーテンの開け閉めも、これですべてコントロールできるのだ

――なんか近未来的でかっこいいですね。

――お風呂がサプライズ?

――うーん。イメージつかないので、さっそく開けちゃいますね(ガチャ)。

うーん、開放的。んっ? お風呂場が開放的!?!?!?
――えっ。ちょっと待ってちょっと待って。ツッコミどころ多すぎません?


トイレも開放的

もちろん、シャワーも
冒頭で紹介したジムに始まり、イーストは全体的に開放感にあふれた高級ホテルだった。が、このぶっ飛んだ感こそがまさに高級ホテルなんだ! と妙に清々(すがすが)しい納得感を覚えてしまった。

今日はありがとうございました!
仙台で生活していれば、目にする機会の多いホテルメトロポリタン仙台。子どもの頃からなじみ深いホテルだが、仙台市民であればそうそう宿泊することはないし、中に入る機会も多くない。
筆者自身、こんなにじっくりとホテルメトロポリタン仙台を観察したのは初めてである。スイートルームの豪華さはもちろんのこと、至るところに「仙台」「東北」を感じさせる仕掛けがあるなど、地元民としてはキュンとするポイントが散りばめられていた。
普段使いは無理でも、特別なお祝いの日やゆったり過ごしたい日などに、ちょっとだけ奮発して利用してみてはいかがだろうか。その小さな自分へのご褒美が、きっとクオリティ・オブ・ライフを爆上げしてくれるはずだ。
※宿泊料金は時期によって異なります
この記事を書いた人

岩崎尚美
仙台を拠点に活動するフリーライター。生まれも育ちもだいたい仙台です。仙台の魅力をお伝えするため、頑張ります!