仙台・青葉区「肉のささき」で珍肉を実食! ワニやウサギなどまるで肉の動物園!?
カエルやワニやうさぎなど、珍しい肉を30種類ほど販売する『肉のささき』。店舗の外壁にカラフルな商品ポップが貼られているので、仙台市青葉区旭ヶ丘周辺の人はもちろん、そうでない人も一度は気になったことがあるはず(!)。
そこで、珍肉を販売するようになったきっかけや人気の珍肉を徹底レポート。そのお味やいかに……?
「黒松駅」から徒歩7〜8分
そこかしこに住宅が立ち並ぶ青葉区旭が丘の一角に、いっぷう変わったお店がある。「カエル」や「ワニ」「うさぎ」などといった珍肉を販売する『肉のささき』だ。
仙台市営地下鉄南北線「黒松駅」から7〜8分ほど歩いたところで、目的地である『肉のささき』に到着。外壁に貼られたカラフルな商品ポップの効果もあり、めちゃくちゃ目立ちまくりである。
「肉のささき」に、いざ突撃!
なぜこういった珍しい肉を販売するようになったのか。そして、どの珍肉が人気で、実際の味はどうなのか——? 気になることをすべて解決するため、満を持して店内に突撃してみることにした。
店内をひと通り見せていただいたところで、佐々木オーナーに人気の珍肉を聞いてみた。
レッツ、実食タイム
唐揚げにして食べるのがおすすめということで、実際に食べさせていただく。
店内で待つこと5分、ワニ肉の唐揚げが目の前に運ばれてきた。ヴィジュアルは鳥の唐揚げとほぼ変わらないが、果たしてそのお味は……?
——味がしっかりしていておいしいです!
佐々木さんがいっていた通り、独特な匂いやクセは一切ない。「ワニの唐揚げ」と知らなければ、珍肉を食べているという感覚はまったくといっていいほど皆無である。
ワニのヴィジュアル的にもう少し硬い肉をイメージしていたが、柔らかくて食べやすいのも特徴だろう。
なるほど、ワニ肉を仕入れて販売するだけであれば誰でもできてしまうかもしれないが、よりおいしい状態で提供するのはそう簡単なことではないのだろう。
カエルの唐揚げを実食
次は、これまた人気という「カエルの唐揚げ」を実食させてもらう。そのヴィジュアルに、言葉にできない緊張がほとばしる。
唐揚げにしたことでカエルっぽさはなくなり、クリスマスの定番であるチキンにも見える。しかし、火を通す前のカエルっぽい姿を目の当たりにしているので内心はドキドキである。
心のなかで「取材だからしょうがない」と唱えること5回……。ようやく覚悟を決めて実食(!)。
——あれ? 普通においしいです。ぷりぷりしててチキンの味がしますね。
——甘くなってさらにおいしいですね。タレを付けたほうが好きかもしれないです。
想像以上においしくて安堵した反面、珍肉ということで、ゲテモノ的な味を期待していただけに残念なのは否めない。
とはいえ、少なからずカエルっぽいヴィジュアルは健在なので、苦手な人は控えたほうがいいかもしれない。
「肉のささき」では、ワニ肉とカエル肉の唐揚げに限って無料で調理してくれる。もちろん、店内の混雑状況によっては対応できないこともあるのであしからず。
保護の観点から仕入れられない肉も……
「肉のささき」では、ワニやカエルのほかにも、ラビット(うさぎ)やシカ、キジなどおよそ30種類の肉を販売中。
これだけでもレア度はかなりのものだが、過去にはアザラシやトド、スズメ、うずらなどの肉も販売していたそうだ。
ここで、素朴な疑問が頭をよぎった。
——どうして珍しい肉ばかりを販売してるんですか?
——普通の精肉店が、突然ワニ肉を置いて売れるもんなんですか?
「いまは牛肉や豚肉よりも、ワニ肉などといった珍しい肉のほうが売れますよ(笑)。だって、牛肉とかだったらスーパーでも売ってますからね。差別化という意味でも、こういった珍肉で勝負してるんです」
ほかでは手に入りづらい珍しい肉を販売することで他との差別化に成功。結果、以前は近所に8件ほど精肉店があったそうだが、現存するのは「肉のささき」だけ。
もちろん、仙台市内でこういった珍しいお肉が食べられるのも「肉のささき」だけ。同店の代名詞ともいえる珍肉を食べに、一度、足を運んでみてはいかがだろうか。
『肉のささき』
宮城県仙台市青葉区旭が丘4-12-2
TEL:022-273-0527
営業時間:10時00分〜19時
定休日:月曜・火曜
この記事を書いた人
幸谷亮
仙台が大好きすぎて「だてらぼ」を立ち上げたひと。雑誌編集部→雑誌編集部→2016年に独立。雑誌編集部時代に身につけた取材力を武器に、みなさんの気になるネタを全容解明します。