仙台アンパンマンこどもミュージアム&モールってどんな所?広報担当と一緒にレポ!
アニメ「それいけ!アンパンマン」の世界が再現された「アンパンマンこどもミュージアム」。
全国に5館を展開し、そのうち1館が仙台市宮城野区にある。そんな子どもたちの楽園「仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール」が、2021(令和3)年7月22日に開業10周年を迎えた。
だてらぼでは2022年3月末まで開催される10周年記念イベントと合わせ、開業から10周年を迎えてもなお子どもたちから愛され続ける「仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール」を、隅から隅までたっぷりと取材してきた。
「仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール」とは?
仙台アンパンマンこどもミュージアム&モールは、「『アンパンマンに会いたい』という子どもたちの夢を叶える場所」がコンセプトのアミューズメント施設。
アンパンマンの世界に入り込んで思いきり遊べる「ミュージアム(有料)」と、アンパンマンのグッズやフードが楽しめる「ショッピングモール(入場無料)」とに分かれている。
場所は仙台市宮城野区小田原山本丁101-14。施設内には30分200円で利用できる専用立体駐車場が115台分用意されている。
JR仙台駅からは徒歩9分。まずは東口から宮城野通をまっすぐ進み、東北福祉大学を左折する。
500mほど北上すると、右手に見えてくるガラス張りの建物が「仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール」だ。
「SLマン」には1人300円で乗車可能だ。ミュージアムの入館チケットを持っていれば無料で乗れるので、館内をひと通り回って帰りに乗るのもおすすめ。
ちなみに個人的なエピソードだが、我が子がアンパンマン世代だった頃は筆者もかなりお世話になった施設である。時を経てさらにパワーアップした「仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール」がどうなっているのか、広報の木村香織(きむら・かおり)さんにじっくりと案内していただいた。
アンパンマンの世界を再現したミュージアム
「仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール」は2階建てになっており、1階が入場無料のショッピングモール、2階が有料のミュージアムという構成だ。
チケット代は、1歳以上なら1人あたり2000円(税込)。0歳児は無料で入館可能だ。
施設内はいくつかのエリアに分かれていて、開業10周年を機に「アンパンマンのマーチ」をテーマにしたミニステージをやなせたかし劇場で1日4回開催。また「パンこうじょうのおか」ではワークショップ「みらいにいろをつけよう!」を1日2回開催している(2022年3月末まで開催予定)。
子どもをベビーカーからおろし、重たい荷物をロッカーに詰め込んだら、いよいよアンパンマンの世界へGO~!
あいさつに登場する仲間たちは日によって違うので、誰が来てくれるのかワクワクしながら待とう!
「パンこうじょうのおか」では来場者参加型イベントを開催中
この「にじのさかみち」は開業10周年を記念してリニューアルされ、頭上に横2メートル、縦2.5メートルもの大きなアンパンマンのバルーンが飾られた。アンパンマンのほかにも、カレーパンマンやしょくぱんまんなどおなじみの仲間たちが飛んでいる。
むむ、なるほど……? 気になる詳細については後ほど説明いただくとして、まずは「にじのさかみち」を登って2階に向かおう。
子ども心をくすぐる仕掛けがいっぱいだ。登りきると、「パンこうじょうのおか」に到着する。
この「パンこうじょうのおか」はワークショップの開催場所になっており、2022年3月末までは来場者参加型イベント「みらいにいろをつけよう!」が行われている。
「みらいにいろをつけよう!」は、子どもたちがカラフルな風船に飾り付けをし、それを集めて「にじのさかみち」の上空を飛ぶアンパンマンたちに色付けするというものになっている。どういうことかというと……
これも開業10周年目の新たなる挑戦、ということなのだろう。
「アンパンマンごう」や「バイキンじょう」に子どもが大興奮間違いなし
それではここからは、本格的に2階のミュージアム内へと潜入しよう。まず子どもたちを迎えるのは「わんぱくランド」だ。
3つのボタンは押すとそれぞれ違った音が流れる。我が子もボタンを見ればひたすら押し続けていたものだが、そんな子どもたちが夢中で遊べるよう工夫されている。
ちなみに、意外と子どもが好きなのがこれである。
我が子もこのパネルが好きで、しゃがみこんで微動だにしなかったことが思い返される。このように「仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール」には、大人はスルーしがちだが子どもの心にクリーンヒットする細かい仕掛けが散りばめられている。
「わんぱくランド」を抜けると、お次は「みんなのまち」だ。
ふと後ろ側を見てみると……
コンロはつまみをひねると火がつく仕掛けが施された本格仕様。店頭接客だけでなく、調理場ごっこもできるのだ。
「わんぱくランド」に続き、ここでも子どもは延々と遊んでいられる。しかしまだミュージアムは続くのだ。そろそろ先へ進もう!
ここには似たようなギミックがたくさんあり、思わず「すごい!」と声が出てしまうほど。個人的には、大人もついつい夢中になってしまうゾーンだと思うので、ぜひ子どもと一緒に楽しんでもらいたい。
晴れた日にはおひさまの下で遊べるエリアも
「たんけんランド」までは比較的順路に沿って進んでいくような流れだが、遊び場はほかにもたくさんあるので、一つひとつ紹介していこう。
SLマンは機関室と客車に分かれており、それぞれ乗り込むことができる。
なるほどそうだろう、と納得してしまうほどには、結構な風量と音量だ。ぜひ体感してみてほしい。
ちなみに「SLマンひろば」の遊び方は、SLマンに乗車するだけではない。SLマンの後方には走ったり飛んだり、体をのびのび動かして遊べるスペースも設けられている。
ちなみに「仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール」に来るのは2~3歳の子どもがもっとも多いそう。また意外にも、大人の来場者も少なくないらしい。
一番人気はミニステージ!見逃さないようスケジュールを確認すべし
ステージを開催していない時間帯はアンパンマンのアニメ上映も行われている。子どもにはアニメを見てもらって、大人はしばし休憩……という用途で利用している人も。
ばいきんまんをテーマにした「バイキンひみつ基地」は1階に
基本的に遊びのための施設はすべて2階のミュージアム部分に集約されているが、2017年にオープンした「バイキンひみつ基地」のみ1階に設置されている。ミュージアムチケットがあれば入場可能だ。
ほかにも、ばいきんまんの仲間気分が味わえる「コントロールパネル」やキュートな「ドキンちゃんのへや」などのエリアがある。「ドキンちゃんのへや」にはいくつもの “隠れしょくぱんまん”があるので、ぜひ探してみてほしい。
ショッピングやグルメが楽しめるショッピングモール
モール内には雑貨類やおもちゃなどを扱う店と飲食店、その他サービスを提供する店をあわせ、全部で18店舗が営業している。
このほか、女の子に絶大な人気を誇る「ドキンちゃんのドキドキおしゃれショップ」や、文房具好きの大人もよく訪れる「アンパンマンフレンズ」、オリジナルのクラフトグッズが作れる「バタコさんの手づくりハウス」など、ついつい財布のひもが緩んでしまうバリエーションの豊富さだ。恐るべし、アンパンマンの力。
食事はイートインでもテイクアウトでも!調乳可能なイートインスペースも完備
お次は、飲食店のラインナップを見ていこう。まずは、アンパンマンと不二家のペコちゃんがコラボレーションしたレストラン「アンパンマン&ペコズキッチン」。
このほか、小さい子ども連れに利用しやすい「うどんやさん」、のどが渇いたときにふらりと立ち寄りたい「フルーツ島のジュース屋さん」など、ガッツリ食事系からちょっぴり休憩系までバリエーション豊富な店舗が並んでいる。
たしかに取材当日も、制服姿の女子高生が何やら食べながらおしゃべりを楽しんでいた。木村さんによると、コロナ禍以降とくに学生や大人の利用が増えたそうだ。隠れアンパンマンファンの大人は、これを機にふらりと遊びにいってみてはいかがだろうか。
最後はキャラクターパンを買って、余韻を持ち帰ろう
エントランス直結の「ジャムおじさんのパン工場」では、店で毎日手作りしているキャラクターパンが購入できる。
定番商品である「アンパンマン(330円)」、中辛カレー入りの「カレーパンマン(330円)」などのほか、ずんだあんが入った仙台限定の「いくぞ!仙台 ずんだアンパンマン(330円」、2021年6月公開の映画に登場するキャラクター「フワリー」をモチーフとした期間限定商品のパンなど、毎日15種類ほどがラインナップ。
久々に訪れた「仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール」だったが、リニューアル直後ということもあり、開業から10年経っているとは思えないほどきれいな館内だった。
また、以前よりも0歳~1歳前半の子どもが遊びやすいエリアが増えているという印象を受けた。赤ちゃんの遊び場としても十分活用できると思う。もちろん、「上の子がアンパンマン好き、下の子はまだ」という状況でも利用しやすくなっているはずだ。
館内の取材がはじまる前、仙台アンパンマンミュージアム&モールの星幸子(ほし・さちこ)統括の話した「子どもたちがアンパンマンに熱中する期間って、本当に短いんです。長くても4歳で卒業しますから、だいたい2年か3年なんですね。その短い間、ぎゅっと凝縮された思い出をここでたくさん作ってほしいと思います」という言葉が印象的だった。
「今、アンパンマンが大好き」な子どもと一緒に、ぜひ今、「仙台アンパンマンこどもミュージアム&モール」で思い出作りをしてみてはいかがだろうか。
©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV
・住所:仙台市宮城野区小田原山本丁101-14
・TEL:022-298-8855
・営業時間:10時00分~17時00分(ミュージアム最終入館16時00分)
・定休日:元日、他メンテナンス休業あり(HPで事前にお知らせ、7~9月は無休)
・最寄駅:JR仙台駅
・「ホームページ」
この記事を書いた人
岩崎尚美
仙台を拠点に活動するフリーライター。生まれも育ちもだいたい仙台です。仙台の魅力をお伝えするため、頑張ります!