仙台/勾当台公園「らーめん骨研究所」でレンゲが立つどろどろラーメンを味わってきた

2021.02.16

らーめん骨研究所のどろらーめん

どんぶり一面に盛られた茶色い物体……。そこにはレンゲが垂直にそそり立っている。ラーメンといわれなければ、どんぶりにカレーが盛られていると勘違いしそうだ——。

2021(令和3)年の正月、国分町にグランドオープンした「らーめん骨研究所」が、いまSNSをザワつかせている。レンゲが立つ、通称“どろどろラーメン”とはどんなラーメンなのだろう。「らーめん骨研究所」の店主・森さんに話を聞いた。

「らーめん骨研究所」は「勾当台公園駅」すぐ

「らーめん骨研究所」があるのは仙台市地下鉄・勾当台公園駅のほど近く。

定禅寺通りから路地裏を入ると、すぐに電飾で飾られた看板が目に入る。

らーめん骨研究所の看板

インパクトがありながらモダンな外観

らーめん骨研究所の外観

「豚骨魂」ののれんがはためく

らーめん骨研究所の店内

店内はカウンターのみで7席とコンパクト

らーめん骨研究所のメニュー

「どろそば魚介(880円)」がSNSをザワつかせているラーメン

食券を購入して待つこと5分足らず。噂の「どろどろラーメン」が運ばれてきた。

——おいしそう! 追加できるもので人気のトッピングはありますか?

店主・森さん
店主・森さん
味玉が圧倒的に人気ですよ。追加しましょうか?

——お願いします。

らーめん骨研究所のどろらーめん味玉トッピング

味玉100円(税込)を追加

どろどろの正体はのちほど解明するとして、さっそくいただきます!

「どろどろラーメン」をいざ実食!

どろらーめんのスープの画像

「カレーかな?」と脳が混乱する見た目

——うまみがすごい。そして、意外と食べやすい! 「もっとドぎつい味なのかな?」と思ってたんですが、魚介系のうまみを豚骨でまろやかにした感じで、優しめの味ですね。

店主・森さん
店主・森さん
そうなんです。もっと濃い味にしたい人は、テーブルに用意してある「拉麺タレ」で好みの味にしていただけます。

酢入れのカオナシは「写真映えするグッズが欲しい」との思いで導入したとのこと

店主・森さん
店主・森さん
テーブルには胡椒や酢もご用意していますし、いっていただければにんにくや豆板醤、しょうがなどもお出しできます。もともとの味はそこまで濃くなりすぎないようにしているんですよ。
らーめん骨研究所の味玉

ひと晩以上漬け込むという味玉は黄身がとろり

らーめん骨研究所の麺

太めで食べごたえのある麺

——麺は太麺ですね。スープが絡んでおいしい〜!

店主・森さん
店主・森さん
「村上朝日製麺」さんの、“きたほなみ”という北海道産小麦を使った全粒粉の太麺を使用しています。当店の麺はすべてこれです。口に運ぶときに、スープと麺がいいバランスで絡むのが、この太さの麺なんです。
らーめん骨研究所の麺

調理前の麺には全粒粉らしい茶色い粒がはっきり見える

——麺が少なくなったらこの小ライスを入れるんですね?

店主・森さん
店主・森さん
はい、よく混ぜたら「どろリゾット」の完成です!
らーめん骨研究所のライス

ラーメンを頼むと無料でいただける小ライス

らーめん骨研究所のどろリゾット

残ったスープに投入して……

どろリゾット

まぜまぜ

らーめん骨研究所のアレンジテク

「どろリゾット」の完成

——うわ〜〜! スープのうまみが一滴残らず味わえますね。

店主・森さん
店主・森さん
太麺のあとに小ライスですからけっこうな量のはずですが、ありがたいことに若い女性のお客さまもぺろりと召し上がっていかれます。

最高でした。カオナシも心なしかにっこり!?

どろどろスープの秘密を探る

——どろどろの秘密は材料ではありませんでしたね。製法に何か秘密があるんですか。

店主・森さん
店主・森さん
詳しいことは企業秘密なのですが……ざっくりお話ししますと、「スープを炊き込む時に最大極限まで煮詰めている」んです。

——最大極限…!? つまり、焦げる一歩手前ということですか。

店主・森さん
店主・森さん
その通りです。水分を飛ばして飛ばして飛ばしまくって。ギリギリになった状態のものを、スープとして使っているんです。

店主・森さん
店主・森さん
スープの濃度を指す「ブリックス」という単位があるんですが、いわゆる普通のラーメン店では「4〜10」程度。高濃度、つまりこってりと謳っているラーメンは「20」近くのことが多いんです。そんななか、ラーメン骨研究所の「どろそば魚介」のブリックスは「30」となっており、かつ、粘度を最大限にしております。
らーめん骨研究所のスープのこってり画像

いわゆるこってり系のラーメンの1.5倍ほどの濃度

——ここまでどろどろさせるのに何時間くらいかかるんですか?

店主・森さん
店主・森さん
そこは「多くの手間ひまをかける」とだけお伝えできれば。

——ただでさえラーメンのスープって煮込むのに時間がかかるイメージですが、このスープを見るとかなりの手間がかかっているのが容易に想像できます。

どろそば魚介以外のメニューについて

らーめん骨研究所のメニュー

——ほかにもメニューがありますよね。それぞれの特徴はどんなものですか?

店主・森さん
店主・森さん
「魚介豚骨らーめん(780円)」はどろそば魚介がベースですが、どろそば魚介よりも濃度が低く、スープをより味わいやすくしたものです。「旨辛豚骨らーめん(830円)」にはひき肉を使っていて、唐辛子・山椒・辛味油、あとは秘密のスパイスを使っています。

魚介系3種類、醤油系2種類のラインナップ

——「醤油姉妹」というのは?

店主・森さん
店主・森さん
魚介が苦手な方でも食べられるような、醤油ベースの「どろそば醤油(830円)」と、濃度を抑えた「醤油豚骨らーめん(730円)」という位置付けです。味わいは醤油できりりとしますが、濃度やうまみは「どろそば」に負けず劣らずです。

——なるほど! 醤油姉妹のお味も気になりますね。

店主・森さん
店主・森さん
最初に来られるお客さまはほとんど「どろそば魚介」を頼まれるんですが、リピーターの方はそれ以外のメニューも頼まれます。最近はリピーターさんの割合がかなり増えてきていて、「どろそば魚介」以外のメニューの登板率も高いですよ。

どろそばデートする若いカップル

——客層は男性が多いですか?

店主・森さん
店主・森さん
そうですね、やや男性が多いです。でも7:3くらいで、女性のお客さまがひとりでいらっしゃることも多いです。平日は男女問わずひとりのお客さまが多めですが、土日にはデートで来るカップルのお客さまがちらほらといらっしゃいますね。

——デートで!?

店主・森さん
店主・森さん
はい(笑)。お陰様で、「話題でおもしろいお店にちょっといってみようよ」という感じなのかもしれません。
らーめん骨研究所の外にある看板

デートが盛り上がることは間違いない

——確かに、にんにくも入っていないですし、文字どおり“超弩級”なので、デートも盛り上がりそうです。年代は若い方が多いですか?

店主・森さん
店主・森さん
お客さまの年代はかなりバラけています。若い方も中高年の方も同様に多いですよ。おそらく70歳は超えているのでは、とおぼしきお客さまもよくいらっしゃいます。広い年代の方に愛していただいていますね。

今は昼のみの営業だが……

——今は11時15分から14時30分ラストオーダーの営業ですよね。夜の時間はオープンしないんですか?

店主・森さん
店主・森さん
じつは、今は思った以上に多くのお客さまにきていただいていまして。また、コロナの影響もあり、まだ夜の営業は控えているんです。

——そうなんですね。

店主・森さん
店主・森さん
社会情勢を見ながらとなりますが、内部の体制が整い、状況が許せば夜も営業したいです。
らーめん骨研究所のオーナーの画像

今後は夜営業も検討しているそう

——行列ができることもあると伺いました。今の営業時間だと、何時ごろが比較的スムーズに入店できますか。

店主・森さん
店主・森さん
そうですね、12時またぎの時間帯は外にお並びいただくこともあります。オープンしてすぐの11時15分近辺や、13時半以降が比較的スムーズだと思います。

IT、クレープ、そしてラーメン……異色の経歴

——「らーめん骨研究所」は2021年の元旦にオープン。プレオープンが2020年の12月でした。それまでも森さんはラーメン店を経営していたんですか?

店主・森さん
店主・森さん
はい、3年ほど別店舗のラーメン店の経営をしていました。それ以前は長年IT企業でシステムエンジニアをやっていたんですよ。

らーめん骨研究所の代表取締役の画像

——IT業界からどうやってラーメンの道へ?

店主・森さん
店主・森さん
IT業界をやめたあと、最初にやったのがクレープのお店。その後は、焼きそばなどをイベント会場へケータリングする事業をやっていました。そのときのお客さまのご要望でラーメンを作ったことがきっかけとなり、ラーメン店を経営するに至りました。

——エンジニアからクレープ、そしてラーメン……異色の経歴ですね。この「どろどろスープ」を作ろうと思ったきっかけは何かあるんですか?

店主・森さん
店主・森さん
普通のものではなく、ちょっとひねったおもしろいものを作りたいと思って開発しました。お客さまがついつい写真を撮りたくなるようなおもしろさがあるけれど、ただの写真映えではなく、味も特徴的でおいしくて、満足していただけるような……。自信を持ってご提供できるものができたと自負しております!

写真映えしそうなモアイさんのティッシュ入れも森さんのアイデア

「らーめん骨研究所」に行ってみて

思わず写真を撮りたくなる……というと、語弊が生まれるかもしれない。

見た目のパンチ力は意図したものとしてもちろんあるが、それも味への確かな自信があってこそだからだ。

すばやく写真を撮影し、スープを一口飲めば、あとは写真を撮ることも忘れて、気づいたら「どろリゾット」を完食しているに違いない。

迫力のあるビジュアルとは打って変わって、その味わいは深い旨みがあり、繊細。幅広い層の方が楽しめるだろう「どろそば」、そして「どろリゾット」をぜひ一度体験してみていただきたい。

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『らーめん骨研究所』
・住所:宮城県仙台市青葉区国分町3-2-10
・営業時間:11時15分~14時30分(夜の営業はTwitterで告知予定)
・定休日:原則火曜日(不定休)
・最寄駅:仙台市地下鉄「勾当台公園駅」より徒歩3分
・駐車場:なし(近接コインパーキングあり)
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この記事を書いた人

タケダ シューコ

タケダ シューコ

仙台を食べ尽くしたい

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