仙台の超おすすめラーメン店11選!300軒ほど食べ歩いた地元ライターが厳選!
仙台はラーメン激戦区だ。
定番のしょうゆにみそ、魚介系、中華そばなど、それぞれで人気店がしのぎを削る。ゆえに、どこのラーメン店に行くべきか迷ってしまうこともしばしばである。
そこで、これまで仙台で300店ほどのラーメンを食べ歩き、ラーメン系のWebメディアでも執筆するネイティブ仙台(ペンネーム)さんに、「仙台で絶対に食べるべきおすすめのラーメン店」を11店舗あげてもらった。
先にいっておくが、これから紹介する11店舗はまったく忖度なしのガチのおすすめのラーメン店なので、安心して食べにいってほしい。
1『みずさわ屋』(青葉区栗生)
長年、行列店として知られ、今も衰えを知らないのが栗生にある『みずさわ屋』。中華そばの専門店だ。
一見、小さめと思える丼になみなみと盛られた麺とスープは思った以上にボリューム満点。
あっさりと思えるスープは、じつは動物系や魚介系の材料をじっくり煮込んであって、かなりコクと深みを感じられる。
なかには、「そうめんみたいな細麺」という人もいるが、それがむしろ新鮮で、唯一無二の味わいを演出する。
分厚くて巨大なチャーシューもまた、『みずさわ屋』のウリのひとつ。
チャーシューはバラとモモの2種類あるが、バラ肉はトッピングで1枚(220円)から注文可能。柔らかバラ肉そば(1045円)は味、量ともに肉好きからは名物メニューとして愛されている。チャーハンにも定評あり。
・住所:宮城県仙台市青葉区栗生5-22-3
・TEL:022-392-5572
・営業時間:11時30分~15時33分/17時03分~21時03分
・定休日:月曜日(祝日は営業。次の日が休み)
・駐車場:あり
・『ツイッター』
『餃子と担々麺の店 吟』(宮城野区榴岡)
担々麺というメニューは、以前はそんなになかったように思う。ここ10数年でさまざまなお店が導入しはじめ、最近は坦々麺専門の店も増えはじめてきた。
味は店によってさまざまで選択肢は数多くあるが、ここ「吟(ぎん)」の担々麺は、その中でも私のもっとも好きな担々麺のひとつ。
なかでも、夏季メニューの「冷し胡麻つけそば(赤)」が辛くて旨くて、腹一杯になって大好きだ。
たっぷりの胡麻とラー油をプラスしたスープに、独特かつ繊細な甘さを醸し出した麺がじつによく合っている。
「吟でも金」というのが、私のこの店の評価の決めゼリフでもある。
・住所:宮城県仙台市宮城野区榴岡4-8-6
・TEL:022-349-5349
・営業時間:11時00分~22時00分(日祝は11時00分~15時00分)
・定休日:不定休
・駐車場:なし
・最寄り駅:「仙台駅」東口から徒歩5分
「拉麺 そらたつ」(宮城野区出花)
札幌の有名店「純連(じゅんれん)」や「すみれ」といった、いわゆる“純すみ系”のDNAを持つ「拉麺 そらたつ」。
「拉麺 そらたつ」の特徴は、濃厚で独特なスープに、黄色くて縮れの入ったやや固めの麺。
行けば必ず「アブラ多め生姜多め」とお願いする。アブラを足して濃厚さを増し増しにして、それをなだめるのに(?)おろし生姜が機能するのだ。
ほんのりとニンニク臭も手伝って、ひとすすりすれば思わず「うまいなあ~」と声が出る。このアブラを使ったチャーハンも当然ながらすごくおいしいんだ。ぜひ。
・住所:宮城県仙台市宮城野区出花1-3-4
・営業時間:11時00分~15時00分/17時30分~19時30分
・駐車場:あり
・最寄り駅:JR「中野栄駅」から徒歩5分
『中華そば 嘉一』(青葉区国分町)
いわずと知れた仙台の大人気ラーメン店が、ここ「中華そば 嘉一」。
嘉一のスープは鶏出汁だが、他店の出汁の取り方と少し違うと聞いている。そういった噂を聞きつけ、宮城県内はもちろん、首都圏などからも多くの客が通っているそう。
また、親鳥と思われるコリコリの鶏チャーシューは、固いけども旨味が凝縮されていてクセになるおいしさ。
嘉一に来たら忘れてならないのが、トッピングの「鶏皮(120円)」だ。
ラーメンに乗せても良いけど、、柔らかくて良い味に仕上げられていて、ビールのつまみにも最適なのだ。
ラーメンは「醤油と塩どっち?」と問われれば、私は交互に食べるように心掛けている。どちらも互角においしいけど、出汁の優秀さを伝えるなら塩だろうかね。
・住所:宮城県仙台市青葉区国分町3-8-12
・TEL:022-265-5907
・営業時間:11時00分~15時00分
・定休日:水曜、木曜
・駐車場:なし
・最寄り駅:「勾当台公園駅」から徒歩4分
『ホームページ』
『麺匠玄龍 ララガーデン長町店』(太白区長町)
味噌と醤油の二大看板メニューがいずれも繊細で大きな人気を呼んでいる『麺匠玄龍』。
私個人としてはやっぱり味噌がオススメ。岩沼の名店で修行した末に完成した味噌は、親方自ら鍋を振るい、濃厚かつ香りの良い一杯に仕上がっている。
醤油はほんのり香るアゴダシが繊細で、細めのストレート麺によってあっさりの代表みたいな一杯となっている。
ララガーデン長町の3Fに店舗があるので、駐車場の心配をする必要がないだけでなく、天候をいっさい気にすることなく並べるのも強み。
・住所:宮城県仙台市太白区長町7-20-5 ララガーデン長町3F
・TEL:022-796-2511
・営業時間:11時00分~22時00分
・定休日:なし
・駐車場:あり
・最寄駅:仙台市地下鉄「長町駅」直結、JR「長町駅」から徒歩9分
『ホームページ』
『中華そば 一休』(宮城野区宮城野)
仙台サンプラザのほど近くにある『中華そば 一休』。
親方に「オススメは?」と聞くと、迷う様子はなくすぐに「塩」と返ってくる。それだけスープの出来に自信を持っているということだよね。
確かに旨い。驚くほどの細麺も大きなウリ。しかし私がもっとも優れていると思ったのは、冬場限定の「セリブラック中華そば」だ。
芹(せり)は宮城県でよく食べられる季節野菜だけど、近年、仙台では根っ子ごと食べるのがブームである。これをラーメンにいち早く取り入れてメニューとして出したのが、ここ『中華そば 一休』だ。
濃いめのブラック醤油がほど良く根っこに沁み込んだセリのおいしさを、ぜひとも全国の人に知ってほしい。この成功を見て他店でもマネをしはじめてるけど、どうもいまいちである……。
それだけ一休の親方のウデが確かだということだろう。「レモン中華」もぜひ!
・住所:宮城県仙台市宮城野区宮城野1-1-37
・TEL:022-297-2332
・営業時間:11時00分~15時00分/17時30~21時00分(土日祝は11時00分~21時00分)※全日スープがなくなるまで
・定休日:月曜日(祝日の場合は火曜日)
・駐車場:なし
『ツイッター』
『肉そば 藤七(とうしち)』(青葉区上杉)
愛宕上杉通り沿いに店舗を構える『肉そば 藤七』。読み方は「とうしち」だ。
仙台でいう「冷たい肉そば(肉中華)」というのは、おもに山形県河北町谷地の「冷たい肉そば(肉中華)」を指すことが多い。親鶏(古鶏)を使ってじっくり抽出した出汁に蕎麦がマッチして大変おいしい。
「安い」「うまい」「激量」の三拍子が揃っていて、仙台から山形までわざわざ足を運んで食べる人が大勢いるほどだ。
それをインスパイアし、仙台でも冷たい肉そばの専門店を出店する人もたくさんいた。が、いずれも何らかの理由で本場にはとうてい及ばなかった。「やっぱり仙台では材料の調達などで無理があるんだな……」。そう思っていた。
しかし、その常識を破ってくれたのが『肉そば 藤七』だ。「冷たい鳥中華」と命名して大人気となった。
これにゲソ天(110円)を付ければもう完璧! もちろん普通の「肉そば」もおいしいのでお試しあれ。
・住所:宮城県仙台市青葉区上杉3-3-16 SAビル1F
・TEL:022-395-7998
・営業時間:11時00分~14時30分
・駐車場:なし
『川平飯店』(青葉区川平)
いわゆる“町中華”といわれるお店は、全国どの町にもたくさんある。
もちろん、仙台にもかなりの数がひしめいているが、中でも「安い」「うまい」「量がある」と来て、さらにラーメン系のメニューも人気があるといったら、青葉区は川平にある『川平飯店』がトップクラスではないかと私は思う。
そんな『川平飯店』で私が一番食べるメニューは「肉そば」だ。
デカい丼に多めのスープ、固めに茹でられた中華麺。その上から大量の肉、タケノコ、キクラゲを炒めた餡かけがどさっと乗る。
ほかにも「野菜炒めラーメン(800円)」や「五目焼きそば(800円」、さらには各定食類もかなり人気がある。客層も幅広い。駐車場はいつも満車だけど、少し待てばすぐ入れるよ。
・住所:宮城県仙台市青葉区川平5-5-18
・TEL:022-279-7005
・営業時間:11時00分~14時30分/17時30分~20時00分(ディナー営業は土日のみ)
・定休日:火曜日
・駐車場:あり
『麺匠 独眼流』(泉区福岡)
もともと『麺匠 独眼流』は、静岡県浜松市で人気だったラーメン店。その後、登米市に移転してやはり人気を博し、2019(令和元)年に満を持して仙台にやって来た。
やって来たのはいいが、なんでまたこんな“泉ヶ岳の麓”というへんぴな場所に……。しかもデフォのラーメンで1000円という仙台ではあまり馴染みのないお値段。
しかしそれは、店主のスープや麺へのこだわりをとことん追求した果てのことで、食べてみれば「なるほどなあ」と頷くしかない。
本来大衆食だったラーメンを御馳走に押し上げた、仙台における先駆者なのかもしれない。カウンター7席だけの店内で1つひとつていねいに作り上げてゆくラーメンは見てるだけでワクワクしてくる。
『長町ラーメン本店』(太白区向山)
長町ラーメンでは、その名のとおり「長町ラーメン」を注文するのが一番の基本であり、無難であり、店側のおすすめでもあろうと思われる。確かに安定的なおいしさである。
さらには「ワンタンメン」、肉食系の人は「チャーシューメン」と発展してゆく。チャーシューはバラ肉が分厚く、ワンタンの具はそれなり工夫がされている。
わたくし事だけど、「スーラーワンタンメン」や「特製タンメン」というおもしろメニューを試したくもなる。このようにそうしたお客さんたちから、とても人気のあるお店だ。
常連さんは昼は長町ラーメンと決めると、どう発展するか煮玉子やチャーシュー、ワンタンを思い浮かべて、自然に顔をほころばせて今日も行列に参加する。
・住所:宮城県仙台市太白区向山4-26-19
・TEL:022-263-1802
・営業時間:【火~金】11時30分~15時30分/17時30分~21時00分 【土日祝】11時30分~21時00分(スープがなくなり次第終了)
・定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
・駐車場:あり(10台)
『ホームページ』
『八千代軒 蒲町店』(若林区蒲町)
老舗ラーメン店として仙台でトップクラスといっても誰も反論しないであろうお店が「八千代軒 蒲町店」。
それほど素朴系で、昔ながらのあっさりとした旨さが特徴の人気の衰えないお店だと思う。それどころか手もみ細縮れ麺や優しいスープ、ワンタンの具などはさらに進化してるようにも感じる。
そしてやはりこの店もリピーターさんが多く、何度食べても飽きない。毎日でも食べられるラーメンだ。
チャーシューはアブラ身の少ないタイプだが、旨味がしっかり詰まっててメンマと並んでやっぱり昔ながらの代表パーツといえる。
土日祝が定休日となってしまい残念に思ってる人は私だけではなかろう。
・住所:宮城県仙台市若林区蒲町31-10
・TEL:022-286-8592
・営業時間:10時30分~15時30分
・定休日:木曜日
・駐車場:あり
この記事を書いた人
ネイティブ仙台
食べ歩きを始めたのは18年ほど前。いまはラーメンを主とした食べ歩きと温泉宿泊を軸に生活をしています。ラーメンは週に5〜6回、多い時で15回(最近はせいぜい9回)ほど食べ歩いています。これまで仙台のラーメン店はざっと300軒ほどを食べ歩いてきました。ちなみに、ラーメンではsumire氏を師事しております。