泉中央の遊歩道、剥がれてると思ってない?泉区役所に聞いたら衝撃的事実が判明
ある日、だてらぼ読者から編集部に一通のメールが届いた。
メールには、「仙台市地下鉄『泉中央駅』の近くにある遊歩道が、老朽化でボロボロになっていると勘違いしている人がいるようです。でも、近くで見たら剥がれてないのは歴然です。ただ、なにをモチーフに描かれているのか分からないので調査してください」と記されている。
な、なんだって!?
投稿者によると、この遊歩道は剥がれているのではなく、意図的にデザインされた“何か”が描かれているという。まじか、気になる。
筆者も幾度となくここを通ったことはあるが、なんの疑いもなく「剥がれている」と思っていた。
問題の遊歩道にレッツゴー
ということで、実際にその遊歩道のある場所に向かった。
投稿者がいっているのは、「泉中央駅」と「すいせん通り」をつなぐこの遊歩道のこと。
将監トンネルを南方向に抜けると、「SELVA(セルバ)」や「セカンドストリート仙台泉中央店」などの横らへんにある遊歩道である。
泉区周辺に住んでいる人であれば、誰もが一度は見たことがあるはずだ。投稿者いわく、「塗装が剥がれてボロボロになっていると勘違いしている人もいるだけ」というのだ。本当に?
周辺を行き来する人にリサーチ
ひとりで悩んでいてもしょうがないので、周辺で聞き込み調査をすることに。この周辺をほぼ毎日通るという男子大学生は、「剥がれていると思っていた」と回答。近所に住む20代の主婦もまた「わたしも剥がれていると思っていました」とのこと。
さらに聞き込みを続けると、50代の男性は「最初は剥がれていると思ったが、近くでよく見ると剥がれてはいなかった。でもなんなのかはよく分からない」と答えてくれた。投稿者と一緒だ。
このほかトータル10人に聞き込みした結果、7人は「剥がれていると思っていた」と回答し、残りの3人は「剥がれていないのは分かるが、なんなのかは分からない」と回答してくれた。
最後に、泉中央駅の人気のケーキ店「パティスリー クレドクール」に突撃リサーチ。長年この地でケーキ店を営んでいるゆえ、その実態を知っているはず。
泉区役所で聞いてきた
「剥がれている」と思っている人が多数派だが、このままではらちがあかないので泉区役所に直接聞いてみることにした。
対応してくれたのは、建設部道路課 道路管理係で主幹兼係長を務める武田英俊(たけだ・ひでとし)さん。残念ながら顔出しはNGとのことだが、さっそくレッツヒアリング〜。
この遊歩道は1992(平成4)年の区画整理事業の一環として作られたもので、北の副都心にふさわしい魅力ある街づくりを進めることにより、市街化の促進を図ることが目的だったそう。
こういった街づくりがあったからこそ、現在ではしっかりと副都心としての機能を果たしているのだろう。
1通のメールからスタートした今回の調査。投稿者がいうとおり、泉中央駅周辺にあるあの遊歩道は、老朽化により塗装が剥がれているわけではなく、仙台市の木として制定されている「けやき」をモチーフにデザインされていることがわかった。
※だてらぼでは、随時、調査依頼を受け付けています。気になるスポットやお店などがありましたら、みなさんの代わりにだてらぼが調査しますので、どしどしメールしてください。お待ちしております。
info@datelabo.com
泉区役所
建設部道路課 道路管理係
http://www.city.sendai.jp/izumi-dorokanri/izumiku/koen/doro/index.html
「パティスリー クレ ド クール」
・住所:仙台市泉区泉中央3-29-1 グランデールファースト101
・TEL:022-371-3662
・営業時間:9時~18時
・定休日:月曜日(祝日の場合は翌日休み)
https://www.facebook.com/clefdecoeur/
この記事を書いた人
つきの萩子
東京の雑誌編集部で3年働いたのち、仙台と萩の月とほやが好きすぎてUターン。まだまだ知られていない仙台のディープなネタを発掘します。