仙台・チョコレートな関係のガトーショコラがバレンタインや手土産に超おすすめ!
仙台市青葉区・国分町——。
東北一の歓楽街と称されるこのエリアは、週末ともなれば地元客はもちろん多くの観光客で賑わう。そんな仙台・国分町に、2019(平成31)年2月のオープン以来テレビや雑誌で話題のお店がある。
その店の名は「デザートバー チョコレートな関係」。とくにガトーショコラには並外れたこだわりを注ぎ、試行錯誤の末に完成した「熟成ガトーショコラ」が話題を呼んでいる。
青葉区・一番町にある藤崎で2月に開催された「ショコラマルシェ(バレンタインフェア)」では、閉店の3時間前にすべてのガトーショコラが完売するほどだった。
ガトーショコラといえば、生菓子ゆえ4〜5日の賞味期限が一般的。一方、チョコレートな関係のガトーショコラの場合、賞味期限は焼いてから20日後。日がたつごとに熟成され、食感が生チョコのように変化するのが最大の特徴だ。
ホームページによると、焼き上がりから8日間は一般的なガトーショコラだが、9日目からは熟成がはじまり日によって異なる味わいを楽しめるという。
そこで、ガトーショコラに懸ける思いや、熟成ガトーショコラの秘密などを店主にインタビューするとともに、ガトーショコラがどのように熟成されるのかを3週間にわたって食べ比べ。見た目の変化や味の違いなどを徹底的にレポートしていく。
チョコレートな関係の店内はどんな感じ?
店内はバーっぽいおしゃれな雰囲気ながら、肩肘を張る必要のないカジュアル目なデザイン。オレンジ系の優しい照明が落ち着いた印象だ。
さっそく、チョコレートな関係の店主・宍戸俊彦(ししど・としひこ)さんに熟成ガトーショコラの秘密などを聞いていく。
——まずは、熟成ガトーショコラの特徴を教えていただけますか。
——健康志向の人を中心にグルテンフリーが好まれていますよね。
——熟成ガトーショコラは「空気」と「水分」が少ないということですか?
——その結果、口溶けがよく、余韻が残らないわけですね。
——そもそも、この熟成ガトーショコラを開発したのはどういうきっかけだったんですか?
——まぁ、ガトーショコラは甘い食べ物ですから、ね。
——まだ「熟成ガトーショコラ」が生まれる前ですね。
——寝かせれば寝かせるほど味が変化していく。寝かせることで、味は具体的にどう変化していくんですか?
——「新世界」「極み」「悟り」それぞれ味の特徴を教えていただけますか?
——言葉だと少し伝わりづらいですね……(笑)。
——宍戸さんは何日目のガトーショコラがお好きなんですか?
——おすすめの保存方法はありますか?
——冷蔵室と比べると温度の高い野菜室なら油分が固まらないと。
——この熟成ガトーショコラは、偶然が重なって生まれた賜物(たまもの)なんですね。
チョコレートな関係では、「65%マイルド」と「75%ビター」の2種類のガトーショコラを販売。75%ビターのほうが65%マイルドよりも甘さが控えめゆえ、より甘さを求めるなら65%マイルド、少し甘さを抑えたいなら75%ビターがおすすめだという。
チョコレートな関係の「熟成ガトーショコラ」をレッツ食べ比べ!
熟成される秘密や味の違いはなんとなくわかった。しかし、実際に食べてみないとその実態はわからない。ということで、「65%マイルド」と「75%ビター」のそれぞれを寝かせて食べ比べしてみた。
熟成ガトーショコラをカットする際は、包丁を温めてからがベター。そうしないと包丁にくっついてしまう。
まずは65%マイルドを食べ比べ
熟成がスタートしてすぐの状態である9日目の65%マイルド。寝かせることで、どんな味に変化するのだろう。ワクワクが止まらん。じゅるり。
通常のガトーショコラと似たような食感だが、確かに余韻が残らずすっきりとした食べ応え。コクもあり、いままで食べたどのガトーショコラよりも格段においしいことは間違いない。
見た目は9日目とあまり変わらず、口溶けもすっきりしている。が、9日目よりも味が凝縮された。宍戸さんが手で表現してくれたように、寝かせたことで水分や空気の含有量が減ったためだろう。とにかく、一切の忖度なしでまじでおいしい。なんだこれは。
15日目にもなると見た目にも明らかな変化が生じ、空気と水分が抜けて断面の空洞がほぼない状態に。食べた感じも締まっていて重い感じがする。ただ、口に入れると即座に溶けるので、口に残らずすっきりとした食感が楽しめる。
これまでしっとりとした見た目だったが、“ほろほろ”とした感じに変化した。でも、見た目以上にしっとりした食感でおいしい。もちろん甘いが、口に残らないので食べやすい。
宍戸さんが一番おすすめだという禁断の22日目に突入。見た目は19日目とほぼ同じ。しかし、19日目よりも甘さが増した気がする。しつこいようだが、食べてもくどくはないので最後までおいしく楽しめる。筆者もこの22日目がもっとも好み。
お次は75%ビターを食べ比べ
比べるとよくわかるが、しっとりした見た目が印象的な2日目の75%ビター。その見た目の通り、口に入れると一瞬でとろけてしまう。ビターとはいえ、しっかりとした甘さがあるのも特徴だろう。
2日目と比べると、しっとり感はなくなった。しかし、食べてみるとまだしっとり感は健在である。まだ水分や空気の含有量が高く、一般的なガトーショコラと比べてもそう変わりはないような気がする。
ここへ来て、“しっとり”から“まったり”とした見た目に変化した。気になるそのお味は、まろやかさやコクが増した感じがした。明らかに熟成しているのもわかる。日がたつにつれて熟成されるというのは、嘘でもなんでもない。真実である。
12日目では甘みが増した。そして15日目では苦味が増したように感じた。熟成されたことで雑味がなくなり、ビター感が増したのだろう。しかも、のどにすーっと入ってくるので、甘いのが得意でない人もおいしく食べられるはず。
「チョコレートな関係」が設定している賞味期限ギリギリの19日目に突入。2日目は口に入れた途端に溶けてなくなってしまったが、19日目ともなると濃厚でまろやかな味わいを楽しめる。とはいえ、のど越しすっきり。
見た目も味もしっとり感は薄れた印象だ。試しに触ってみたら手にもまったくつかない。味は濃厚でビター感も増した。寝かせれば寝かせるほどおいしい。なんなんだろう、この不思議な感覚は……。
「ガトーショコラが熟成される」は本当だった!
正直、半信半疑で食べ比べてみたが、12日目以降から確実に熟成されていることを実感できた。筆者は65%マイルド、75%ビターともに22日目がもっとも好み。その理由は、濃厚ながらもすっきりした味わいが楽しめるから。
65%マイルドと75%ビターの違いは多少しか感じなかった。ビターとはいえ、そこまで甘さをおさえているわけではなく、しっかりとした甘さを楽しみながら、口に残るビター感も堪能できるので、筆者は75%ビターのほうが好みだった。
ちなみに、宍戸さんに聞いたところ、ビターのほうが人気とのこと。
チョコレートな関係では食べ比べセットの「マイルド&ビター フルーツ盛り」を販売中。その日にもよるが、焼いてから「2日目」「6日目」「13日目」など、見た目や味の違いをワンプレートで楽しめるスペシャルなセットで、価格は1人前が950円、2人前が1750円。これをオーダーし、自分好みの熟成ガトーショコラを見つけてみてはいかがだろうか。
2019(令和元)年5月7日(火)からは、待望の全国発送もスタート。すでに注文が殺到していることもあり、日中にはその日の分のガトーショコラが完売しているそう。
気になる人は、チョコレートな関係のオンラインショップを要チェック!
メニューはガトーショコラ以外にも、パフェなどといったスイーツ系はもちろん、カクテル、ワイン、ウイスキーといったアルコール類もラインナップ。23時(土曜日は24時)まで営業しているので、仕事帰りや飲んだあとなどにふらっと寄ってみてはいかがだろうか。
・住所:仙台市青葉区国分町1-6-3 古拙ビル1階
・TEL:022-797-1606
・営業時間:13時~23時(土曜日 13時~24時)
・定休日:水曜日
ホームページ
オンラインショップ
インスタ
この記事を書いた人
つきの萩子
東京の雑誌編集部で3年働いたのち、仙台と萩の月とほやが好きすぎてUターン。まだまだ知られていない仙台のディープなネタを発掘します。