仙台市太白区「桂雀花」のほかほか肉まんが50年経っても愛されるワケとは?
今やコンビニやスーパーで手軽に食べられる肉まん。
でも、「ちょっとイイやつ食べたいな…」と思っても、「コンビニの高いやつ買う?」「ちゃんとした点心のお店に行く?」くらいしか選択肢がないもの。ところが、仙台市太白区にリーズナブルに本格的な肉まんが食べられるお店を見つけてしまった。
その店の名は「桂雀花(ケイジャンカ)」。50年以上も愛されてきた本格派の肉まんをお手頃価格で楽しめるテイクアウト専門店だ。
ということで、さっそく「桂雀花」で肉まんをゲットするとともに、代表取締役の呂 孝志(ろ・たかし)さんに50年以上も愛されてきた肉まんの秘密を聞いてきた。
「桂雀花」へのアクセスは?
桂雀花が位置するのは、仙台市地下鉄・南北線の「富沢駅」から徒歩1分の場所。ということで、地下鉄でお店まで向かった。
右手にコインパーキングが見えたら、その向こうに「肉まん」ののぼりがのぞく。もし車で行く場合は、ここのコインパーキングではなく、桂雀花の敷地内にある駐車場に止めるのがおすすめだ。
さっそく「桂雀花」の店内に突撃である。
お店に入ると、ショーケースには肉まんなどがたくさん。まずは、ダイジェスト的にショーケースの中身を紹介する。
仙台で50年以上も愛される桂雀花の肉まんとは?
すぐにでもがっつきたい気持ちを封印し、まずは代表取締役の呂さんにお話を聞いてみた。
——こんなところに本格的な肉まん専門店があるなんて知らなかったです。
「製造コストを考えると中サイズに統一したいが、大サイズのファンが多くいるのでなかなか廃止できない」のだそう。たしかに、大サイズは自分へのご褒美など、とっておきの場面で買いたい。味は大小変わらないにせよ、大サイズがなくなったら少しさみしいかもしれない。
——もともとはお祖母様が作られた肉まんが受け継がれていると聞きました。
——具は豚肉とタケノコのみ。しいたけやたまねぎが入っているコンビニなどの肉まんと比較すると、ちょっと変わってますよね。
半分に割ると、しょうゆの香りがふわりと漂う。かぶりつくとジューシーな豚肉と刻んだタケノコの歯ごたえが絶妙にマッチする。ぎっしりの具と、弾力のある皮で食べ応えがあるが、味がくどくなくギトギトさもないので、何個でも食べれてしまいそう。実際、2個続けて食べてしまった。
肉まん以外の人気商品を実食レポ
まずは、肉まんの次に人気の「鶏まん(260円)」を実食。そのお味やいかに!?
鶏まんは割ると大きめサイズの鶏肉がごろりと入っているのが確認できる。しゃきしゃきのレンコンや、こりこりきくらげ、玉ねぎが入っていて、満足感たっぷりの食べごたえ。和風で甘みのある味付けで、子どもから年配の方まで好まれそう。夕方以降にお店に行くと売り切れていることもあるので注意が必要だ。
続いては、こちらも人気の「角煮まん(280円)」。中にはびっくりするぐらい大きくてほろほろのお肉が入っている。
ゴテゴテとくどすぎるわけではなく、とはいえ薄味でもない、絶妙な味わいでクセになるおいしさである。
こちらは、黒ごまあんがたっぷり入った「あんまん(190円)」。
半分に割ると、大量のあんがお出迎えしてくれた。呂さんいわく、「こしあんをベースに練り黒ごまを合わせることで、大人でも食べやすい控えめな甘さになっている」とのこと。フカフカもちもち系の皮に、水分少なめのホクホクまったりなあんがぴったり。呂さんの言うとおり、甘すぎないのでぺろっと平らげてしまった。満足。
最後は、我慢できずに買った唐揚げ(100円)。単四電池と比較するとこれぐらいの大きさだ。
幼児のこぶしほどもある大きさで、価格はひとつ100円。パリパリの衣をまとった大きな唐揚げを口いっぱいにほおばる幸せは何者にも代えがたい。買い占めたいくらいだが、ほかのお客さんのことを考えて1個で我慢……。
仙台市内はもちろん、山形や名古屋からも!
食レポはこのぐらいにして、呂さんへのインタビューを再開。
——ご実家の中華料理店のお客さんも桂雀花に買いに来たりするんですか?
——名古屋!?
遠方からのお客さんが何十個もまとめて買っていく理由がよくわかる気がする。ここでしか食べられない珍しい味なのに、毎日食べたくなる素朴な味なのだ。
——そういえば、なぜ富沢にお店を構えたんでしょう? 何かきっかけがあったのでしょうか。
——新しい商品もどんどん試作しているんですね。
——新しい商品があるとお客さんも定期的に来ようって思いますよね。
——これからも何か季節商品を計画していますか?
富沢駅から徒歩1分の場所にある「桂雀花」。近所はもちろん、遠方の方も機会を見つけてぜひこの肉まんを味わってみてほしい。お店の前には駐車場もあるので、車で来てダース買い……もやっちゃえる。経験者からのアドバイスだが、12個くらいならひとりでも4日あれば食べきってしまうだろう。
※肉まんなどは調理が必要です。
・住所:仙台市太白区大野田5丁目32-5
・TEL:022-738-9488
・営業時間:9時00分~20時00分(土曜、日曜は〜18時00分)
・定休日:年中無休
・駐車場:あり(2台)
・イートインスペース:なし
『ホームページ』
この記事を書いた人
タケダ シューコ
仙台を食べ尽くしたい