【仙台】冬のアフタヌーンティーならここ!喜久水庵で和のヌン活を楽しんできた
アフタヌーンティーを楽しむ活動、通称「ヌン活」が話題になって久しい。仙台の老舗茶葉店・お茶の井ヶ田が展開する喜久水庵でも、アフタヌーンティーを楽しめることをご存じだろうか? 今回は、2022年12月1日から提供を開始した「冬のアフタヌーンティー」を実際に食べた感想をレポートする。
アフタヌーンティーを提供するのは「喜久水庵南 仙台本店」のみ
喜久水庵の店舗は宮城県を中心に数多くあるが、アフタヌーンティーを提供しているのは太白区柳生に位置する南仙台本店のみ。同店では、店内飲食コーナーで季節に合わせたアフタヌーンティーを販売している。
喜久水庵 南仙台本店は国道258号沿いに位置している。公共交通機関で行く場合は、JR南仙台駅から徒歩15分ほど。駅西口からのびる道をまっすぐに歩き、国道に出たら左折するとほどなくして到着する。
今回レポートする「冬のアフタヌーンティー」の提供期間は12月1日から2023年2月28日まで。前日までの完全予約制となっているため、事前に電話するか直接店舗で予約することを忘れずに!
ちなみに、提供時間は14時~17時。利用人数は2名1組~で、価格はひとりあたり1980円。通常、アフタヌーンティーは3,000円前後が相場なので、喜久水庵の「冬のアフタヌーンティー」は破格と言える。
喜久水庵らしいラインナップが特徴的
喜久水庵のアフタヌーンティーは3段で構成されており、随所に「喜久水庵らしさ」が感じられる内容となっている。
1番上の段には「紅茶のシフォンケーキ ミックスベリー添え」と「クラシックショコラケーキ」。鮮やかなベリーの色合いとシフォンケーキの存在感が、このアフタヌーンティーの「顔」とでも言うべき風格を漂わせている。
次に2段目だ。こちらは「パンナコッタの濃厚抹茶ソースがけ」「りんごのシブースト」「喜久福(生クリーム)」の3種。メニューに喜久福が含まれているアフタヌーンティーは、筆者ははじめて見た。さすが喜久水庵のアフタヌーンティーである。最高。
最後に一番下の段。「キャラメルソースのブリュッセルワッフル」と「ナッツ&プレッツェル」。この「ナッツ&プレッツェル」がいい味を出しているのだが、それについては後述しよう。
上記のラインナップに加え、前菜に「彩り野菜のサラダ」、ドリンク1種がついて1人あたりの料金が1980円(税込)となっている。アフタヌーンティーとしては、かなりリーズナブルな価格だ。
甘さ控えめで食べやすい
サラダを平らげた後に最初にチョイスしたのが、「キャラメルソースのブリュッセルワッフル」だ。ワッフルの上にアイスが乗っているため真っ先に食べることに決めた。キャラメルソースは別添の容器にたっぷり入っているため、お好みの量をかけていただこう。
筆者は欲張ってソースを全部かけたので、「かなり甘いのでは……?」という一抹の不安を抱えつついざひと口。しかしながら、キャラメルソースもアイスもホイップクリームも、すべての甘さが控えめに仕上げられている。うーん、食べやすい。これはパクパクいけちゃうぞ。
ワッフルの生地はしっかりとしており、フォークで簡単に切れる硬さではなかった。そのぶんしっかりと食べごたえを感じられる。
ワッフルをぺろりと食べた後は、「パンナコッタの濃厚抹茶ソースがけ」をいただくことに。ところで見てほしい、この抹茶ソースを。見るからに濃厚である。試しに抹茶ソースだけを口に含んでみたら、めちゃめちゃ濃かった。こんなに抹茶感が強いスイーツをはじめて食べたかもしれない。
濃厚な抹茶こそ至高! な抹茶愛好家にはもちろんおすすめできる一品だが、「抹茶はそこまで得意じゃない」という人も待ってほしい。濃厚な抹茶ソースの下にはほんのりと甘いパンナコッタが敷き詰められており、これと混ぜることで抹茶の苦味がほどよく緩和されてぐっと食べやすくなる。ぜひお試しあれ。
さて、ワッフル、パンナコッタときた後に満を持して登場するのが「ナッツ&プレッツェル」だ。これが、甘いものを食べる合間にちょうどいい塩味を提供してくれる。ナッツを時折つまむことで、次のスイーツもまた新鮮な気持ちでおいしく食べられるのだ。
箸休め的な役割だけではない。数種類のナッツが入っており、これだけでも十分おいしくいただけるのもポイントである。
スイーツのクオリティが高く、コスパ最高!
1段目に鎮座し、ひときわ目立っている「紅茶のシフォンケーキ ミックスベリー添え」をひと口食べてまず驚いたのは、シフォンケーキのふわっふわな食感だ。それから、鼻に抜ける紅茶のフレーバー。なんというか、「これぞアフタヌーンティー……!」という気持ちにさせてくれる。
こちらも全体的な甘さは控えめ。なので、ミックスベリーが酸っぱくなりすぎることもなく、余すところなくすべておいしくいただけるのが高ポイントだ。
安定の「喜久福」、チョコレートのおいしさがぎゅっと詰まった「クラシックショコラケーキ」を食べた後、最後にいただくのは「りんごのシブースト」。ちなみに「シブースト」とはフランス菓子の一種で、パイ生地の上にりんごと「クレーム・シブースト」と呼ばれるクリームを重ね、上面をキャラメリゼしたお菓子のことだそう。
喜久水庵の「りんごのシブースト」の上面には、カラメルソースがかかっている。中に鎮座するのは、食感を残しつつ甘く煮てあるりんご。生地、りんご、上面のソースと層が分かれているお菓子だが、全体的に口当たり良くまとまっていて、ぺろりと食べられてしまった。
喜久水庵「冬のアフタヌーンティー」は幅広い年齢層におすすめできる
アフタヌーンティーといえば、ぜいたく感はありつつも「ちょっと量が多い」「甘いものが続いて途中から苦しくなる」という印象を持っていた筆者(個人の感想です)。しかし喜久水庵のアフタヌーンティーで提供されるスイーツは、どれも甘さ控えめでぱくぱく食べやすいのが特徴だ。
そのため幅広い年齢層の人におすすめできるし、「甘いものが苦手」という人にもチャレンジしやすいアフタヌーンティーだと言えるだろう。これを機に、「ヌン活」を始めてみるのはいかがだろうか。
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・住所:仙台市太白区柳生2丁目6-3
・TEL:022-242-0224
・営業時間:【店舗】10時00分〜18時00分/【飲食】10時00分~17時00分(L.O.15時00分)
・定休日:不定休
この記事を書いた人
岩崎尚美
仙台を拠点に活動するフリーライター。生まれも育ちもだいたい仙台です。仙台の魅力をお伝えするため、頑張ります!