話題の「らーめん よっちゃん」で青いらーめんを食べてきた【仙台市青葉区・八幡】

2019.08.10

青い空と青い海の画像

青い空に青い海——。涼しげで清涼感のあるブルーは、夏をイメージする色としてしばしばポジティブな内容で形容される。一方、青には食欲を減衰させる効果があるといわれていて、食べ物となるととたんにネガティブなイメージを連想させてしまう。うん、間違いない。

しかし、そんな固定観念を覆す食べ物があるという情報をキャッチした。それがこちら。ずどん。

ラーメンの画像

わーお、青いらーめんだ。まじか?

この青いらーめんを提供しているのは、仙台市青葉区八幡に店舗を構える「らーめん よっちゃん(仮)」。誤解なきよう説明しておくが、店名の「(仮)」というのは正式名称である。

2019(令和元)年8月5日には、KHB東日本放送『突撃!ナマイキTV』で紹介されるなど、メディアにも数多く登場している話題のらーめん店である。

ということで、さっそく「らーめん よっちゃん(仮)」に行き、青いラーメンを実食するとともに、商品化したきっかけや経緯を店主の高石善仁(たかいし・よしひと)さんに聞いてきた。

らーめんよっちゃんの外観画像

隣に駐車場があるので車で行くのがおすすめ

「らーめん よっちゃん(仮)に突撃!」

カウンターの画像

カウンターのみの小ぢんまりとした店内

サイン色紙の画像

店内には数多くのサイン色紙が飾られていた

まずは、食券機で恐る恐る「青いらーめん」の食券を買う。“夏の限定”と書いてあるし、おそらく、この「マリンブルーの風に抱かれて〜2019夏〜」というのが青いラーメンのことだろう。ちょっとドキドキしてきた。

食券機の画像

値段は900円(税込)

食券の画像

もう後戻りはできない……

せっかく来たので、店主からおすすめを聞いて「鶏皮丼」もオーダーしてみた。青いラーメンのお口直し的な感じに、ね?

食券の画像

鶏皮丼は200円(税込)

未知の領域にビビりながら待っていると、およそ7〜8分ほどで運ばれてきた。

らーめんと鶏皮丼の画像

そりゃそうだが、本当に青い……

濃いブルーというよりは、透き通るようなブルーなので思ったよりも食べやすそう。ブルーのヴィジュアルはもちろん、大根おろしによってより清涼感を味わえる。さっそく、麺をすくってみると……

麺の画像

麺まで青い……大丈夫か?

スープだけが青いと思ったら、麺までブルーに染まっている。「マリンブルーの風に抱かれて」麺まで青くなってしまったのだろう。ビビっていてもしょうがないので、とりあえずひと口食べてみる。

あらあらあら?

予想に反して、といったら失礼だが(すいません)、コシのある細麺でめちゃくちゃおいしい。ノールックで食べたら、青いらーめんであることすら気づかないくらいクセのないおいしさである。

スープの画像

絶妙なレア具合の豚チャーシューもじつに絶品

お次はスープの番。どろどろした青さではないとはいえ、これだけ青ければクセがあって当然……なはずだが、魚介のダシが効いた優しい味わいだ。スープが冷たいので、暑い日にはもってこいのらーめんである。

スープの画像

食べ終わっても、やっぱり青い

完食した画像

鶏皮丼も完食。ごちそうさまでした

終始、いい意味で期待を裏切られつつスープまで飲み干した。暑くて食欲がない夏には、毎日でも食べたくなるほどおいしかった。お口直し的な役目で注文した鶏皮丼も、ただただおいしく完食してしまった。

どうして青くしたの?

おいしいのはわかった。でも、なぜあえて青くする必要があったのだろう。高石さんに聞いてみた。

店長・高石さんの画像

高石さん、よろしくお願いします!

高石さん
高石さん
もともと変わったことが好きで、青いらーめんを作ってみたかったんですよね。
だてらぼ編集部
だてらぼ編集部
確かにほかでは見たことありませんが、どうして「青」だったんですか?
高石さん
高石さん
前も「ピンクのらーめん」や「紫のつけ麺」を作ったことがあるんですよ。

だてらぼ編集部
だてらぼ編集部
それで今回は青だったんですね。
高石さん
高石さん
そうですね。だって、誰も青いらーめんなんて作りたがらないじゃないですか。こんな見た目なのにこんな味がするんだ、みたいなギャップも好きで。
だてらぼ編集部
だてらぼ編集部
食の楽しみのひとつですよね。
高石さん
高石さん
高級食材を使っておいしいらーめんを作るのも楽しいんですが、とくに珍しくはないですからね。そういうのはほかのらーめん店に任せ、僕はみんなが楽しめるようならーめんを作ろうって。
萌えキャラの画像

2014年のオープン以来、お客さんを楽しませ続けている

だてらぼ編集部
だてらぼ編集部
青いらーめんはいつから提供しているんですか?
高石さん
高石さん
4〜5年前に限定で青いまぜそばを作りました。というのも、その時は青いスープを作れなくて……。なので、まぜそばに青とピンクのジュレを乗っけて提供したんです。
だてらぼ編集部
だてらぼ編集部
やっぱり、味を変えずに青いスープを作るのって大変なんですね。
高石さん
高石さん
そうですね。その後の2017(平成29)年に暖かい青いらーめんを作ったんですが、その翌年に「冷たいのも食べてみたい」ってお客さんが結構いたんです。それで去年はじめて青いらーめんを提供したんですが、思うような青さが表現できなくて……。でも、さまざまなメディアに取り上げていただいたのもあって、たくさんの方に食べていただきました。
だてらぼ編集部
だてらぼ編集部
今年はどうですか?
高石さん
高石さん
今年は“去年のよりもより色を濃く出す”をテーマに、より青みがかったスープに仕上がりました。
2018年ver.の画像

マリンブルーの風に抱かれて〜2018夏〜バージョン

スープの画像

こちらが2019年バージョン。確かに、より青みがかった

だてらぼ編集部
だてらぼ編集部
とくにクセのある味はしませんでしたが、どうやって青くしてるんですか?
高石さん
高石さん
それは一応、秘密にしています。謎が多いほうが楽しいですからね(笑)。想像しながら食べてみてください。
だてらぼ編集部
だてらぼ編集部
そういえば、麺も青いんですね。
高石さん
高石さん
もともとは青くないんですけど、色が浸透しやすい麺を特注しているので、スープに浸すと麺も青くなるんですよ。
だてらぼ編集部
だてらぼ編集部
コシもあってめちゃくちゃおいしかったです。
高石さん
高石さん
ありがとうございます。
麺の画像

しっかりブルーに染まっている

だてらぼ編集部
だてらぼ編集部
期間限定ということですが、「マリンブルーの風に抱かれて〜2019夏〜」はいつまで販売しているんですか。
高石さん
高石さん
材料の都合などもありますので、8月いっぱいか、9月の最初の週くらいまでを予定しています。

台風が近づいているとはいえ、うだるような暑さが続く今日このごろ。「暑くて食欲がない」「インスタ映えするものを食べたい」などという人は、ぜひ「らーめん よっちゃん(仮)」に行ってみては?

『らーめん よっちゃん』
・住所:宮城県仙台市青葉区八幡1-4-26 プランドビル八幡1階
・TEL:022-397-6578
・営業時間:(平日)11:30~14:30/17:30~21:30(土・日)11:30~14:30/17:00~21:00
・定休日:毎週火曜日・第4月曜日
『ホームページ』
『Twitter』



この記事を書いた人

つきの萩子

つきの萩子

東京の雑誌編集部で3年働いたのち、仙台と萩の月とほやが好きすぎてUターン。まだまだ知られていない仙台のディープなネタを発掘します。

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