この規模でたったの千円!アクアテラス錦ケ丘が想像以上に楽しすぎた/仙台・水族館
仙台には水族館がふたつある。ひとつは「アクアテラス錦ケ丘」で、もうひとつは「仙台うみの杜水族館」だ。
ただ正直、筆者はこれまで「仙台の水族館といえばうみの杜水族館っしょ?」「てか、錦ケ丘にも水族館あったの? アクセス悪いし規模小さくない?」ぐらいに思っていた。しかし、である。
錦ヶ丘のアクアテラス、行ってきたけどなんなの!めっちゃよかったわ!イルカもペンギンもアシカもいないけど、あの程よいアングラ感を一家揃って楽しめた。
— ひばり (@vanilla_lotus) August 30, 2019
アクアテラス錦ヶ丘に行ってきたのだ。
規模はうみの杜の方がそりゃすごいんだけど、なんでしょう。ただ見るだけなら、こっちの方が楽しかった。
私にはほどよい規模であった。にしてもあそこにいる鯉は餌付けされすぎやろ。寄るだけでワラワラくるやん。あれ、可愛くないねん
— シュシュ (@milktan15e) July 28, 2019
「アクアテラス錦ケ丘」にまつわるSNSのポジティブな投稿を見るたびに、「意外と規模も大きくておもしろいのでは?」という疑惑が浮上してきた。ということで、実際に「アクアテラス錦ケ丘」に行ってどういう施設でどういう見どころがあるのかなどを、広報担当の菊池夕梨(きくち・ゆり)さんに案内してもらった。
先にお伝えしておくが、予想をはるかに超えるほどいい感じの水族館だったので、ぜひ最後までお付き合いください!
アクアテラス錦ケ丘までのアクセスは?
アクアテラス錦ケ丘までのアクセスは以下の3通り。マイカーがなくても、仙台駅からアクアテラス錦ケ丘のほど近くまでバスが走っているので、アクセスも抜群だ。
①マイカーで行く場合

仙台市中心部からは車でおよそ20分。東北自動車道仙台・宮城ICからはおよそ6分 ※画像はイメージ
②バスで行く場合

旧さくら野の向かい(もしくは仙台フォーラス前)にある愛子観光バス停から乗車

仙台駅からアクアテラス錦ケ丘までのバス時刻表

バスに揺られること35分。「錦ケ丘ヒルサイドモール前」で下車。料金は630円

仙台駅行きのバスも1時間に1本くらいはある
③電車で行く場合

JR仙山線「愛子駅」で下車。愛子駅からは徒歩で20分ほど
筆者は②の愛子観光バスで行ってきた。
バス停からは徒歩5分ほどで「アクアテラス錦ケ丘」に到着。思ったよりアクセスも良く、「アクセスが悪い」というのは勘違いであることが発覚した。重ねてごめんなさい。

外観はレンガ調でおしゃれ

大人ひとり1,000円って安すぎない?
まず驚いたのがリーズナブルすぎる料金設定。比べるわけではないが、仙台うみの杜水族館の入館料金が大人ひとり2,200円であるのに対し、アクアテラス錦ケ丘の場合は1,000円。これだけリーズナブルな料金で水族館を楽しめるのはうれしい。
ここからは、アクアテラス錦ケ丘でマネージャー/生体管理チーフを務める菊池さんに案内してもらった。

菊池さん、よろしくお願いします!!
アクアテラス錦ケ丘ってどんな水族館?

意外と広いぞ、アクアテラス錦ケ丘 【画像提供:アクアテラス錦ケ丘】
アクアテラス錦ケ丘は2015年7月18日にオープンした新しめの水族館。「仙台うみの杜水族館」がおよそ2週間前の7月1日にオープンしたこともあり、ひっそりとオープンした感じは否めない。ぐすん。
それゆえ、イメージ的に“規模の小さい水族館”というレッテルを貼られがちだが、「ジャングルゾーン」や「ふれあいスペース」をはじめ、4つのエリアに分かれていて意外と広いのだ。

このなかに、100種3,000匹の魚と、32種類65頭の爬虫類&小動物が展示されている。意外と多くない?
タッチプールで魚にタッチ!?
入口を抜けると、左手にさっそく小さめの水槽がお目見え。この水槽にはいったい?

アクアテラス錦ケ丘周辺に生息している魚たちを展示

普通に生活していたら気づかないが、錦ケ丘周辺にはじつはタモロコやタニシ、ドジョウまで生息しているそう。知らなかった。


イルカかな? アシカかな?

ドクターフィッシュは古い角質などを食べてくれることから、美容にも効果があるとメディアでも話題になった魚である。

手を入れた瞬間、角質めがけて大量のドクターフィッシュが寄ってきた!



自虐的な菊池さんは放っておいて……ここにはおよそ1,000匹のドクターフィッシュが展示されている。自由に手を入れてオッケーで、小さいお子さんにも人気のコーナーなんだそう。

「ジャングルゾーン」にゴーゴゴー
次に向かったのは「ジャングルゾーン」。およそ5m幅のこの水槽には、ナマズなどといった大型の淡水魚が展示されている。

アクアテラス錦ケ丘でもっとも大きな水槽

ナマズの仲間のレッドテールキャットフィッシュや(↓)

アマゾン中南米に生息するシルバーアロワナなどが展示されている




食いしん坊の菊池さんに代わって説明すると、この大型淡水魚の水槽では、不定期で餌やり体験も実施しているそう。

この台を水槽に近づけて、上から餌やり体験(1回200円)ができる
「ジャングルコーナー」にはこういった淡水魚のほか、カメレオンやヘビなどの爬虫類も展示されている。

雰囲気もジャングルみたいで、おらわくわくしてきたぞ
ここにへばり付いてじっくり鑑賞している爬虫類ファンも少なくないそう。わかる。

定番のカメさんはもちろん(↓)

6mほどもある巨大なビルマニシキヘビだっているし

ダイエット中のサバンナモニターもいる




菊池さんいわく、「わかりやすい場所にいる」とのこと。わかるかな?



正解は一番うえのピンクで丸をしたところ

最上部にカメレオンが鎮座



このあとも爬虫類コーナーは続き……仲良しのカエルさんや(↓)

バナナを餌とするオカガニや(↓)

ゆらりゆらりと泳ぐカメさんなどの姿が

爬虫類コーナーを抜けると少し開けたスペースがあり、ここにもさまざまな生き物が展示されていた。

サンタさんを発見。季節ごとに飾り付けが変わるので、飽きずに楽しめるのも魅力

インスタ映えしそうな水槽のなかには……

アマゾンに生息する肉食魚のピラニア。歯がすごい

餌をくれると思って「メチニス」が近づいてきた(!)
アクアテラス錦ケ丘には、ところどころ休憩用のイスが設置してある。もちろん、疲れたらこれに座って休憩してもオッケーだ。しかし……

柄に注目!

これはもしや……?


何の柄でもいいとして、こうやって休憩用のイスがあるのはうれしい。複雑な気持ちだが……。
ジャングルゾーンはまだ続き、次に待ち受けていたのは「ケヅメリクガメ」のポン太くん。

体重はなんと30キロほどもあるそう




誰だろう?


ジャングルゾーンのトリを飾るのは、壁一面にレイアウトされた16個の水槽。ひとつあたり30センチほどの大きさとのこと。

幻想的かつ神秘的





しっぽ部分にミッキーっぽいマークがある「ミッキーマウスプラティ」や(↓)

肋骨を突き出して威嚇する「イベリアトゲイモリ」や(↓)

“生きた化石”と称される「ポリプテルスデルヘッジ」などが展示されている
「ファンタジーゾーン」にレッツゴー
ジャングルゾーンを抜けると、お次は「ファンタジーゾーン」。全体的に幻想的な雰囲気なので、デートにもぴったり。インスタ映えを狙えるスポットも多いので、友だち同士でもおすすめだ。

デートで来たらいいムードになりそう……むふふふふ

金魚が幻想的な雰囲気を盛り上げる
次に待ち受けていたのは、額縁デザインの水槽たち。インスタ映えも十分に狙えそう。

額縁風デザインの水槽がズラリと並ぶ

カラフルな造花がめっちゃかわいい! なかのデザインは定期的に変わるそう

人気のカクレクマノミの姿も



額縁風デザインの水槽コーナーの奥には開けたスペースが設けられていて、そこには丸い大きな水槽がレイアウト。めちゃいい雰囲気。

丸い水槽のなかには金魚がたくさん

その下の池で優雅に泳ぐニシキゴイを見ようと近づくと……

ひえっ




1回100円で餌やり体験もできる
カフェで軽食やドリンクも
ファンタジーゾーン内にカフェが併設されていて、各種ドリンクや軽食、スイーツなどを楽しむことができる。これは助かる。

イスはお約束のワニ柄

チンアナゴパフェ(左)やハリネズミパフェ(右)など、生き物にちなんだメニューもあり
ここで終わりだと思ったら大間違い。このあともファンタジーゾーンは続き……

巨大なニモ(!)

本物のニモもいた




つぶらな瞳がかわいいハリセンボン



ファンタジーゾーンの最後は、大人からも子どもからも人気の「チンアナゴ」。チンアナゴにまつわる意外な事実も発覚した。まじか。

こっちが「チンアナゴ」で(↓)

この子は「ニシキアナゴ」。知ってた?


じゃあ、これはなんでしょう?




人気の「ふれあいコーナー」
最後は老若男女問わず人気の「ふれあいコーナー」。土日・祝日のみの開催で、20分のあいだに4〜5種類の動物と触れ合えて料金は500円。かなりお得である。

1番人気はメンフクロウのビーちゃん。ハート型の顔がめちゃかわいい

人気のフトアゴヒゲトカゲや(↓)

大きなヘビとも触れ合える
繰り返しになるが、ふれあいコーナーの料金はたったの500円。それでいて4〜5種類と触れ合える。ほかの水族館の場合、1種類でこの値段だったりするので、触れ合わない理由はないはずだ。まじで。

ふれあいコーナーの近くにとつじょ現れた開運の賽銭コーナー

よ〜く見たら白いヘビさんがいた


みんなの願いが叶いますように……
これですべて終了。手を洗おうと洗面台に向かったら……

金魚が泳いでいた(笑)
最後まで細かい演出で楽しませてくれる「アクアテラス錦ケ丘」。
ここまで読んでくれたらもうお気づきだと思うが、決して規模が小さいことはなく、むしろ見どころ盛りだくさん。たしかに、水族館の目玉的な動物こそいないが、1つひとつがていねいにレイアウトされているので、ゆっくりまわれば余裕で2時間以上は必要な規模である。
「規模が小さい」というのは完全に勘違いだった。本当にごめんなさい……。

菊池さんの意外なイチオシは、マガキガイ。「顔を出すとかわいいんですよ。癒されます〜」とのこと。探してね?
それでいて料金は大人ひとり1,000円。仙台駅からもバスが出ているのでアクセスが良く、錦ケ丘ヒルサイドモール内にあるので食事やショッピングも楽しめる。

お土産コーナーだけでもこの広さ。お土産コーナーは入館料なしで入れる
本当におすすめオブおすすめなので、まだ行ったことがない人は一度訪れてみてほしい。
・住所:宮城県仙台市青葉区錦ケ丘1-3-1 錦ケ丘ヒルサイドモール アクアハウス棟2F
・TEL:022-226-7970
・営業時間:10時00分~19時00分 ※最終入館は18時まで
・入館料:大人(高校生以上)1,000円/子ども(小学生以上)700円/子ども(3歳以上)500円
・定休日:不定休
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この記事を書いた人

つきの萩子
東京の雑誌編集部で3年働いたのち、仙台と萩の月とほやが好きすぎてUターン。まだまだ知られていない仙台のディープなネタを発掘します。