2時間で完売!北仙台にある『チーズとmarumaru』の濃厚チーズケーキはなぜ人気?
2021(令和3)年2月5日、北仙台にバスクチーズケーキをメインとしたご当地チーズスイーツ専門店『チーズとmarumaru(まるまる)』がオープンした。
専門店の“バスチー”を求めて連日朝からお客が長蛇の列を作り、昼前には完売するという。だてらぼ編集部では、そのおいしさと人気の秘訣を探るため『チーズとmarumaru』を取材した。
『チーズとmarumaru(まるまる)』へのアクセス
『チーズとmarumaru』の住所は仙台市青葉区昭和町3-38。地図で見るとこの辺りになる。
最寄駅は「北仙台駅」で、JRの場合は徒歩1分、地下鉄南北線の場合は徒歩2分ほど。どちらもさほど変わらないため、今回は地下鉄で向かうことにした。
外に出たら、左折して道なりに歩く。北仙台郵便局、SEIYUを通り過ぎると……
『チーズとmarumaru』のオープン時間は朝の10時。取材に訪れたのは平日の13時頃だったが、すでにショーケースはこの通り。
ケーキは1日に数百個作るそうだが、連日昼過ぎには完売。10時のオープン前にはすでに店の前に行列ができているそうなので、出遅れるともはや手遅れ。
「完売」の札とともに、無情にも店頭のシャッターが降りていた。店頭で足を止め、「あ、完売だって……」と肩を落として立ち去る人の姿も多かった。
今回は特別に、閉店後の店内で『チーズとmarumaru』を運営する合同会社スリーピースの漆山敏(うるしやま・さとし)さんに取材に応じていただいた。
ご当地チーズスイーツ専門店『チーズとmarumaru』とは
『チーズとmarumaru』では、蔵王産チーズをメインに使用したチーズスイーツを展開している。地産地消の素材を活かした新しいチーズの楽しみ方をたくさんの人に届けたいという思いから地元の食材を選んだそう。
現在の取り扱い商品は以下の4つ。
・「バスクチーズケーキminiレモン(374円)」
・「バスクチーズケーキminiオレンジ(374円)」
・「バスクチーズケーキminiの3個セット(1080円)」
・「バスクチーズケーキ(1620円)」
※いずれも税込価格
こだわりは漆山さんが独自に開発したチーズ。さっぱりとした味わいが特徴の蔵王産クリームチーズをベースに、ほかのクリームチーズをブレンドして作り上げた。
「『スイーツ=甘いもの』という固定観念をぶっ壊したかったんです。白砂糖よりもまろやかな味わいで、体にも優しいきび砂糖をプラスしています」
甘すぎないのにしっかりと濃厚な、満足感のある『チーズとmarumaru』ならではのバスクチーズケーキが完成した。
『チーズとmarumaru』のバスチーを食べてみた!
今回実食するのは、「バスクチーズケーキminiの3個セット」と「バスクチーズケーキ(ホール)」。連日あっさりと売り切れるバスチーがどのようなものか、食べる前からワクワクが止まらない。
実際に食べてみると、なるほど漆山さんが言った通り「甘さは控えめ、だけどすごく濃厚」というのがよくわかるお味。しっかり満足感があるのに、いくらでもパクパク食べられてしまう。
フルーツを乗せた後にバーナーで炙っているため、ほんのりとした苦味が大人の味わいだ。いずれもよりさっぱり感が増して、爽やかにいただける。
漆山さんのおすすめは「プレーン」だそうだが、フルーツの酸味が加わってよりさっぱりといただける「レモン」「オレンジ」も人気が高い。
こちらも甘さ控えめながら、蔵王産のクリームチーズのさっぱりとした味わいが感じられてくせになるおいしさ。ほんのりとした苦味はあるものの、子どもが食べられないほどではないため、我が家では家族4人でぺろりと食べてしまった。
『チーズとmarumaru』の不思議な店名の由来
『チーズとmarumaru』には連日、さまざまなお客がチーズスイーツを買いに訪れる。性別では女性が多いが男性も決して少なくなく、年代では20代から70代くらいまで、非常に幅広い年齢層のお客がやってくるそうだ。
グランドオープン時には200~300人近いお客が訪れ、急きょ整理券を配ることになったほど。営業時間や完売状況などは公式Instagramでリアルタイムにお知らせしているため、購入予定の人はこまめにチェックすることをおすすめする。
合同会社スリーピースでは他にも事業を展開しているが、食品関係は「チーズとmarumaru」がはじめて。なぜチーズケーキを商材に選んだのか伺うと、「幅広い年齢層に愛されているスイーツといえばチーズケーキだろう」と目をつけたそう。
ちょっぴり不思議な店名である『チーズとmarumaru』には、ふたつの意味が込められている。ひとつ目は、「チーズと家族、チーズと大切な人など、お客さまのなかで好きなようにかけ合わせてもらって、一緒にお店を育てていただくというコンセプトです」。
ふたつ目は、「チーズケーキはそのまま食べるだけでなく、ワインやオリーブオイル、岩塩などどんな素材とも相性の良いスイーツなので、そういった組み合わせも楽しんでもらいたい」のだそう。
漆山さんによると、「ホールケーキを購入して、1日目はそのまま、2日目は味変して食べるお客さまも多いです。ちなみに私は岩塩、妻はオリーブオイルがお気に入りですね」とのこと。
筆者もおすすめの味変に挑戦してみた。残念ながら岩塩がなかったので普通の塩と、オリーブオイルをちょいちょいとつけつつ食べる。
正直、塩やオリーブオイルをチーズケーキと組み合わせるイメージはなかったのだが、意外と違和感なく食べられてしまった。岩塩でなかったためか、個人的にはオリーブオイルのほうが好みだった。次回は岩塩でも試してみたい。
今後はテイクアウト専門店、オンラインショップへの出店も!
コロナ禍の出店に不安はなかったか尋ねると、「だからこそのテイクアウト店ですから」と力強い返答が。「自宅にこもりがちな今だからこそ、いつもよりちょっぴり贅沢なスイーツを自宅に持ち帰り、充実したステイホームの時間を楽しんでもらいたい」と漆山さんは語る。
3月26日にはオンラインショップもオープン予定。こちらではホールのバスクチーズケーキと、ホワイトデーに限定販売して大人気だった「テリーヌフロマージュ(2700円)」を販売予定だそう。
こちらのテリーヌフロマージュは蔵王産チーズを100%使用し、さらに県内産ワインを隠し味に入れたちょっとリッチな大人のチーズケーキとなっている。
行列に並ばなくても『チーズとmarumaru』の商品を購入できるようになるので、さらに充実のおうち時間になりそうだ。
今後の展開を伺うと、現在取り扱いのレギュラーメニューのほか、季節限定ものとして抹茶やブルーベリーを使ったチーズケーキの商品開発・販売を検討しているそうだ。また、2021年夏には新たにチーズドリンクを提供する予定だという。
バスクチーズケーキに限らず、今後もさまざまな展開を予定している『チーズとmarumaru』から目が離せない。
・住所:仙台市青葉区昭和町3-38
・TEL:022-209-3710
・営業時間:10時00分~18時00分(当面の間はなくなり次第閉店)
・定休日:不定休
・最寄駅:JR北仙台駅より徒歩1分
「ホームページ」
「インスタ」
この記事を書いた人
岩崎尚美
仙台を拠点に活動するフリーライター。生まれも育ちもだいたい仙台です。仙台の魅力をお伝えするため、頑張ります!