KHB東日本放送が2021年秋に移転!なぜ移転?なぜあすと長町?全部聞いてきた
「KHB東日本放送」は、2021年10月にあすと長町へ新社屋の移転を予定している。2019(令和元)年10月に「KHB東日本放送の新社屋着工」のニュースが報じられると、SNSを中心に大きな話題となった。
そこで、すでに着工している新社屋の様子をお伝えするとともに、移転のきっかけやあすと長町に決定した理由などをKHB東日本放送に聞いてきた。
KHB東日本放送の新社屋の現状は?
まず最初に、KHB東日本放送の新社屋の現状(2020年1月現在)の様子をお伝えする。

場所はこちら【画像提供:東日本放送】
新社屋の詳しい場所としては、最寄りのJR長町駅から徒歩5分ほど。「ゼビオアリーナ仙台」や「スーパースポーツゼビオあすと長町店」があるあたり。周辺には「IKEA仙台」もあり、週末ともなると多くの人で賑わいを見せるエリアだ。

目の前には大きな広場(杜の広場公園)がある

建築計画のお知らせ

仮囲いにはKHB東日本放送のマスコットキャラクター「ぐりり」たちのイラストも

県道273号(仙台名取線)側に回ると、中の様子が確認できる
なお、東日本放送(KHB)のホームページ内で、最新の工事の様子がアップされているのでそちらも要チェック!
※2020(令和2年)4月22日現在の様子現在の新社屋の様子が分かったところで、移転するきっかけや、なぜあすと長町なのか。そして完成後はどう生まれ変わるのか——これらの全貌を明らかにするため、KHB東日本放送に向かった。
KHB東日本放送にレッツゴー
現在、KHB東日本放送の社屋があるのは仙台市青葉区双葉ヶ丘。小高い丘の上の住宅街に、不自然なくらいひときわ存在感を放つ建物が東日本放送(KHB)の社屋だ。
取材に応じてくれたのは、KHB東日本放送・新社屋プロジェクト室の志賀英仁(しが・ひでひと)さん。
好きな番組は「アメトーーク!」やスポーツ関係で、「入社前はほかのチャンネルを見ちゃダメだと思ったんですが、トレンドとかをキャッチするためにも、むしろ5チャン以外のほうが見てるかもしれないです」とのこと。

志賀さん、よろしくお願いします!
まず、KHB東日本放送の新社屋移転の経緯について質問すると、「2016年3月にあすと長町への本社移転計画推進のため、移転先候補地の売買契約を締結し、2019年10月の地鎮祭を経て、同年11月に着工となりました。そして、2021年1月末に竣工し、同年の10月から運用を開始する予定です」と志賀さん。
◎KHB東日本放送の新社屋ってどんな建物?

KHB東日本放送の新社屋のイメージ画像

屋上には広場もある
——すごく特徴的なデザインですね。


よ〜く見ると階段になっているのが分かる

——ということは、この階段が杜の広場公園側ってことですか?


本当だ、ひねってある!

いまは普通にまっすぐ
——電波には影響しないんですか?

——ほっ。あと、プレスリリースに書いてあった「災害に強く、視聴者に迅速かつ正確な情報を届けられる施設として整備する」というのは?


1メートルほど高い場所に建っているのが分かる

——1階にカフェを併設するとも書いてありましたね。


1階は一般利用もできるカフェや多目的ホールなどで構成される

——ちなみに、現在の社屋と比べると広くなるんですか?

◎移転の経緯は?
——そもそも、どうして移転することになったんですか?


現状は、決して開かれたエリアとは言えない
——確かに、この場所では決して「地域に開かれた」とはいえないですね。


1階エントランス内にあるカフェ。利用するのはほとんどがKHB東日本放送の関係者だそう
——「テレビ局は開かれた場所にあるべき」みたいな考えの背景ってなんかあるんですか?

——いわゆるテレビ離れ、ですね。


電通が2019年に発表した「2019年 日本の広告費」によると、2019年にネット広告費がテレビを抜き、2兆円を突破した
——でも、仙台にあるテレビ局は、全体的に「地域に開かれた」印象はありません。

——仙台のテレビ局は、ちょっと遅れてる感じなんですかね……。

——じゃ、KHB東日本放送はそのタイミングも含めて移転を決定したと。

——ちなみに、現在の社屋はどれくらいの年数になるんですか。

◎なぜ、あすと長町に?
——ぶっちゃけ、どうしてあすと長町なんですか?

——以前とはだいぶ変わって、「住みたい街」としても人気ですよね。


周辺にある仙台市立病院

ぐりりスポーツパークにはフットサルコートやテニスコートなどがある

——目の前には広場もありますもんね。


「杜の広場は、あすと長町地区における市民交流活動の拠点として、仙台市が整備を行いました」
新社屋の運用開始は2021年10月
一般の私たちからすると、華やかなイメージすらあるテレビ局。これまではあまり触れ合う機会がなかっただけに、2021年10月からの運用開始が楽しみでしかたない。
だてらぼ編集部では、今後もKHB東日本放送の新社屋の動向に注目していく。気になることがあれば編集部が責任を持って調査しますので、どしどしお寄せください。
info@datelabo.com
この記事を書いた人

幸谷亮
仙台が大好きすぎて「だてらぼ」を立ち上げたひと。雑誌編集部→雑誌編集部→2016年に独立。雑誌編集部時代に身につけた取材力を武器に、みなさんの気になるネタを全容解明します。