Twitterで話題の隠れ家カフェ「cafe haven’t we met opus」ってどんな店?【仙台】
Twitter上で、「素敵なカフェを見つけよう」のひと言とともに投稿された動画付きツイートが話題を呼んだ。
宮城においでよ 素敵なカフェを見つけよう pic.twitter.com/PJoAt8IGTl
— おいでよ宮城 (@oimyg) August 15, 2019
※投稿したのは宮城の情報を発信している「おいでよ宮城(@oimyg)」さん
動画にはクリスロード商店街が映し出されていて、よく見ると、マクドナルドやすき家の周辺であることがわかる。
仙台市民なら見慣れた光景のはずだが、すき家へと続く階段を降りた先に「素敵なカフェ」があるというのだ。え、すき家しかなくない?

マックとすき家しかない認識だが……
この動画を見たTwitterユーザーからは、「仙台民なのに全く知らなかった……」「これは何という初見殺しwww」「これほど奥まった場所にあるとは思いませんでした」など多くのリプライが寄せられ、4000件を超える「いいね」が集まった。
だてらぼ編集部では、話題のカフェ『cafe haven’t we met opus(カフェハヴントウィーメットオーパス)』を取材。この場所に出店したきっかけや経緯、人気のメニューなどを聞いた。
cafe haven’t we met opusの入り口を求めて
まずは、クリスロード商店街にあるマクドナルドとすき家が入っている建物へ向かう。

白い看板に「cafe haven’t we met opus」の文字が
おいでよ宮城さんが投稿した動画によると、カフェへと続く最初の入り口はここにある。筆者もこれまで数えきれないほど通っている。しかし、カフェはもちろん、この入り口の存在すら知らなかった。

階段を降りると、すき家の入り口の左手に木製の引き戸がある
パッと見では見逃してしまうほどにシンプルである。というか、見逃していた。本当にここが「素敵なカフェ」の入り口で合ってるんだよね?

「cafe haven’t we met opus」の看板があるので間違っていないはず……

いざ、扉をオープン!
中に入ると、看板はあるものの薄暗く、早くも道に迷ったかと思わされる。とりあえず矢印に従って右へ進む。その先にあったのは……

狭くて薄暗い通路が現れた。なんだこれは……
もはやダンジョンである。ただカフェに行きたいだけなのに、なんと長く険しい道のりだろうか。この先に本当に「素敵なカフェ」があるのかさすがに不安になってきた……。

階段をのぼって……

さらにドアである。えっ、ここから外に出るの?

外に出ると再び階段出現。そろそろ本気で不安ですよ?
ラスボスが近そうな雰囲気が出てきたぞ。恐る恐る階段をのぼると……

やっと入り口を発見!よかった
あまりの隠れダンジョンっぷりに、ちょっとした冒険を終えた勇者みたいな気持ちになってしまった。おおげさではなく、秘密のアイテムぐらいは手に入れた感覚である。

中に入るとこんな感じ【画像提供:cafe haven’t we met 】

カウンター、テーブル合わせて約30席 【画像提供:cafe haven’t we met 】
今回お話を伺ったのは、オーナーの佐藤俊樹(さとう・としき)さん。残念ながら顔出しはNGとのことだが、これは「カフェのメインはおいしいコーヒーやケーキ。作り手である私たちスタッフは、あくまで裏方です」と考えているためだそう。かっこいい。
なぜ“こんなところ”にカフェを?
――本当にあの扉の先にカフェがあるのか不安になりました。「隠れ家カフェ」としてたびたび話題になっていますが、そもそもどうして“こんな場所”にお店を出そうと思ったのでしょうか。

――隠れ家カフェを狙ったわけじゃなく、お店のコンセプト的にここがベストだったわけですね。


たしかに複雑すぎる……
――その後、考えが変わって出店を決めたと。

――郊外のお店の良さ、わかる気がします。


国分町にある本店『cafe haven’t we met』【画像提供:cafe haven’t we met 】

仙台の街中とは思えない“おこもり感”のある入り口 【画像提供:cafe haven’t we met 】
――これだけ認知されにくい場所にあると、集客に苦戦しそうですね。

――自然な形で広まっていったと。


たしかにGoogleマップだけではたどり着ける気がしない
cafe haven’t we met opusってどんなカフェ?
――cafe haven’t we met opusはいつからここで営業しているのですか。


本店で1号店のcafe haven’t we met店内【画像提供:cafe haven’t we met 】
――5年半くらい経ってるんですね。店名にはどんな意味が込められているんでしょう?

――なぜこの曲のタイトルから。

――Opus(オーパス)というのは?

――お店自体が作品というわけですね。


窓から外を眺めると、植物が季節の移ろいを感じさせてくれる【画像提供:cafe haven’t we met 】
Twitterで「隠れ家カフェ」として話題に
――「宮城の素敵な隠れ家カフェ」としてTwitterで話題になりました。それについてご存知でしたか?

――お客様からの反響なんかも、とくにはなかったのでしょうか。

なんと、あれほど話題になったにもかかわらず、これといった実感はなかったのだそう。
たしかにTwitter上でも「えっ、こんな所にカフェが!?」といった声に混じって「いつも混んでいる」といったリプライが散見された。普段から人気ゆえ、Twitterの反響に気づかなかったのだろう。

ピークタイムは14~17時頃。空いている時間を狙って来てみては?【画像提供:cafe haven’t we met 】
本店とオーパス。それぞれの特徴やコンセプト
――本店はオープンから20年近く経ってるんですね。


本店の店内はおしゃれな木目調で統一【画像提供:cafe haven’t we met 】

店内の本は自由に読んでOK【画像提供:cafe haven’t we met 】

本店にはレコードも置かれている。音楽に造詣が深い佐藤さんならではのセンス【画像提供:cafe haven’t we met 】
――本店のオープンから10年以上経ってオーパスの出店を決めたんですね。きっかけは?

――新たな作品を作りたいと思われたんですね。


家具はすべてオーダーメイド。まさに店自体がひとつの作品 【画像提供:cafe haven’t we met 】
――すごくこだわりを感じます。仙台の街中という場所柄、若い人に受け入れられやすいデザインを……とか、そういう狙いはなかったですか?

――というと?

コーヒーとケーキの相性が抜群

カフェアートはとくに女性に人気【画像提供:cafe haven’t we met 】
――お店の人気メニューを教えてください。

――インスタ映えするやつですね! カフェアートできるメニューは?


筆者が注文したハニーカプチーノ。値段は638円(税込)。ハートがかわいすぎてテンション上がる~!
――フードメニューだといかがでしょう。

――ケーキは2号店のオーパスで焼いているんですよね。こだわりとかはありますか。

お店で手作りしたスイーツが人気

――相性バツグンってことですね!

――今度はぜひ一緒に食べてみたいです。

こだわりのコーヒーとスイーツを味わってみては?
「ウェブサイトやSNSで見ていただけるのはもちろんうれしいです。でも実際にお店に来て、コーヒーを飲んだりケーキを食べたりして、『これがcafe haven’t we metなんだ』と感じてもらえるのが一番うれしいですね」と語る佐藤さん。
仙台の中心部にありながら、まるでここだけ別世界に迷い込んだような不思議な魅力を持つ『cafe haven’t we met opus』。
こだわりのインテリアはもちろん、入り口にたどり着くまでの行程すらも含めてひとつの作品として作られている。ぜひ足を運んで、その魅力を体感してみてほしい。
・住所:宮城県仙台市青葉区中央2丁目2-29
・TEL:022-263-0581
・営業時間:11時~20時
・定休日:不定休
・禁煙/喫煙:完全禁煙
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この記事を書いた人

岩崎尚美
仙台を拠点に活動するフリーライター。生まれも育ちもだいたい仙台です。仙台の魅力をお伝えするため、頑張ります!